2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧
骨格だけでできているようなシンプルでソリッドな脚本が素晴らしい。そして役者さんたちが皆達者ですよね。なんというかニュアンスのある演技で。(それを特に感じたのは、コリンズ先生の本当の意味での優しさと、トミーと友人たちの邪気のないバカなやりと…
真実は内面に宿る、という話では意外となくて、もちろん外形こそが内面に影響するという話でも当然なくて、要するにファレリー兄弟の初期作品みたいなテーマではないし、クローネンバーグ的でもない、という全然別のところに着地しました。物語を見ていくと…
(ネタバレありです。)新潮の「海外名作発掘」シリーズの中でも最近の話題作だったと思いますが、なるほど傑作でした。「犯人を追うサスペンス」→「少女の投身自殺を食い止められるかスリラー」と、前半と後半でジャンルがスライドするところも面白かったで…
いつもの監督の平常運転。しかしながらCGがいつもよりさらに安っぽくて、一瞬紀里谷さんじゃないかと思いました。 なんだけど、テーマ自体は割と本気で真摯に取り組んだ「本当にこんな世の中でいいのか!?」という気持ちだったんじゃないかな。真面目な人だ…
『ビーキーパー』は、カート・ウィマーの勢いだけはある脚本を、どちらかというと実務的な実直さで手堅く着地させたエアー監督の組み合わせが、思いもよらぬほど上手く行った、ということだと思うのですが、今回は人情噺をするにしても、ややピントがずれた…
やっぱりさすがに長いとは思いましたが、面白かったです。監督が敬愛するという『ロング・グッドバイ』的な作品を作ることには成功していたと思うし、都市の迷宮をわけもわからず彷徨ったあげく、なんとなくつじつまが合っちゃう、というハードボイルドもや…
著者の作品は、エッセイは読んだことがあったけれど小説は初めてでした。最初の印象は「長嶋有」みたいだな、というもの(そこでいうと、エッセイの時点で、ブルボン小林的だなと思っていたのですが)。ただ、長嶋有がコンセプトから小説を構築するような方…
「おいしい文藝」シリーズ、今回は寿司、鮨、鮓そしてすしがテーマですね。音だけだと「すし」だけど、表記するところは調理法を示しているので、厳格にいうとやはり別種の料理なのかもしれません。 テーマがテーマだけに、かつて幅を利かせていた「文壇のう…
僕にとってつげ義春とは、手塚治虫の『マンガの描き方』(カッパブックス版)に出てくる「怖い漫画」の作者なんですよね。文字通りトラウマといっていいくらいインパクトがあって。同世代だとそういう人は多いんじゃないかな。 ちなみに『マンガの描き方』は…