2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
映画と本とスポーツに関するコラム。読んでいると90年代末の風景が甦る。どのコラムを読んでも、観たくなるし読みたくなるのはさすがだなと思う。(僕は深夜特急世代なので。)ただ一冊の本として読み応えがあるかというとそれほどでも…ということになって…
久しぶりに見ましたが、全編にわたってスムーズな語りで、撮影、音楽も的確としか言いようがない。当時から言われていたけど、アカデミー作品賞は『タイタニック』よりこっちだろうと思いますね。 ところで『ザ・バットマン』を見たときは、バットマンの世界…
「将軍」の片腕として南ベトナムの秘密警察の仕事を粛々とこなす主人公。しかし彼には北ベトナムの二重スパイというもう一つの顔があった。ハンドラーは義兄弟の契りを結んだ北の情報機関の男マン。もう一人の義兄弟は南ベトナムの軍人モン。危ない綱渡りを…
いつものドニーさん映画でありながら、しっかりベニー・チャン監督らしさもある作品でしたね。ただンゴウの暴走が警察以外の一般市民も巻き込んだものになっていくから、敵役としてあまり共感できない感じだったかな。(本当はそれなりに共感してほしい造形…
タイトルの勝利なのかな…、ハッとするような画作りがあったり、長回しに堪える演技といった見どころはあるのだけど、物語に対してやっぱり長すぎるという印象でした。 作品としては、登場人物に共感できるかどうかが映画の評価とイコールとはならない、そう…
監督のヒッチコック好きはよく知られたところですが、エッセンスとして参照するにとどまらず完全にヒッチコック的枠組みで通した作品という印象でした。端的に言えば、ふとしたことから大きな陰謀に巻き込まれて、最後は映画映えする舞台でクライマックスを…
びっくりするくらいストレートな貴種流離譚になっていて、エンターテインメントに全部振り切っていた感じ。陰鬱な話が続いていた最近のリドリー・スコットにしては珍しいのではないかと思いました。前作と直結していたというのも意外だったけれど、面白かっ…
ロシア映画か…とは思ったものの、『ボーン・スプレマシー』で可憐だったオクサナ・アキンシナちゃんが出ているということで見てみました。いまこんな感じなんですね。(生活に倦み疲れた医師。もう「ちゃん」では全然ない。)作品の出来は悪くなかったです。…
評判のマンガとその映画化ですが(原作既読)、正直僕自身に響くところはあまりなかったです。アニメとして見たときは動きの素晴らしさなどはあったし、『銀河鉄道の夜』的に「別れが定められた友情もの」として涙するところはあったのですが。 ☆☆☆1/2
『アイ,ロボット』の時もそんなに面白くはないんだろうな、としばらく経ってから見て全然面白いじゃないか!となったんだけど、この作品も同様で、いかにもCG紙芝居だなと思っていたら、手堅いバディものかつロードムービーで面白かったです。物語の最初と…
最近料理関係の分野でメディアにおいてひっぱりだこの印象のある作者の「若者に向けた」仕事論になるのでしょうか。(これは発刊されている「ちくまプリマー新書」のコンセプトがそもそもそういうものみたいですね。)論旨が明快で分かりやすいし、料理人を…
公開当時は気の抜けたスター・ウォーズのパロディとして紹介されることが多かったと記憶しているのだけど、初めてちゃんと見ました。視覚効果にILMが参加していたりと存外見た目はちゃんとしていたんですね。 しかしながら、作品自体は安定のメル・ブルッ…