2018-01-01から1年間の記事一覧

ボヘミアン・ラプソディ(ブライアン・シンガー)

久しぶりにこんなに入っているのを見たな、というくらい映画館がいっぱいだった。正直、物語そのものはあまり葛藤みたいなものがなくて、割とあっさり風味だったけれど、ヒットしているのはそれ故かもしれないと感じました。バンドメンバー優しすぎるだろ! …

ハリー・ポッターと死の秘宝を久しぶりに見て

※愛読者、または映画のファンの方は不快になると思うので読まないでください。 映画シリーズは結局全て映画館で観ていて、リアルタイムでも思っていたのが、信頼できると思われた人が実は…という展開がテンドンなのかというくらい執拗に繰り返されたりとか、…

ヴェノム(ルーベン・フライシャー)

ちょうどいいヒーロー映画という感じでした。毎回『ウィンター・ソルジャー』級が観られる訳もないのだから。 ヴェノムさんが想像してた以上に優しいし、親切すぎる。原作設定から「寄生獣」に大分寄せてきた感じがあった。 常識からいえば、ストレスのせい…

勝手にふるえてろ(大九明子)

天才とはよく言われるところだけど、この映画で松岡茉優の凄さを初めて理解した。また受ける立場の渡辺大知の好演も大きかった。最初は鬱陶しく感じられるんだけど、話が進むにつれて、その姿勢の真っ当さが格好良く思えてくる。特に最後のやり取りのシーン…

いまさらビルド

ビルドというのは前作の仮面ライダーのことなんですが、というのは前々作であるエグゼイドでも同じような書き出しで備忘録を付けたのだけど、この2作を通して見てきて気付いたことがあったので書いておきます。 結論、クリフハンガーの技術を洗練することに…

オートマタ(ガベ・イバニェス)

最近アマゾンプライム映画で落穂拾いしてることが多い。この映画もそんな感じで鑑賞したのですが、意外なほど良かった。 話は終末的世界でロボットが自我に目覚めるという、(まあ低予算と相性がいい物語ということもあると思うのだけど)過去に何回となく作…

インクレディブル・ファミリー(ブラッド・バード)

語るべきエピソードがないのなら、あえて作らなくてもよかったのでは・・・というのが正直なところ。(商業上の要請ゆえ、というのは当然あると思うけど。) アクションは盛りだくさんなんだけど、贅沢なことに、観客(私)は大概の事には慣れてしまったとい…

古森の秘密(ディーノ・ブッツァーティ)

最近、何を読んでもあまり心を動かされることがなくて、年を取って感受性が磨滅してきたのか…残念なことだな、と思いなしてきたのだけど、久しぶりに読書で感動しました。 初期作品だけあって、ディテールの異様なまでのクリアさ、突き放すような冷徹な視線…