2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

[読書]犯罪(フェルディナント・フォン・シーラッハ)

読む前の予想としては、人生というものが本質的に持つ不条理さを、図らずも「犯罪」を犯すに至った市井の市民の日常を描くことで切り取った、淡々としたノンフィクションの様なタッチの作品、ではないかと期待しておりました。彼我を隔てるのはわれわれが想…

今年のベスト3

1 X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2 猿の惑星:創世記 3 リアル・スティール 1位は色々な要素が万遍なくステキすぎたので・・・今年は振り返ってみると個人的に高評価な作品が多かったのだけど(DVD鑑賞含む)、時間が経ってみると意外と印…

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(ブラッド・バード)

『Mr.インクレディブル』の時にもかなり匂わせていたけれど、完全に007を志向して撮られている感じだったですね(とくにロジャー・ムーア時代の)。いやあ面白かったです。という感想が全ての作品ですが、いくつか気になった点をメモ。 ・エージェント…

リアル・スティール(ショーン・レヴィ)

基本に忠実な、これ以上ないくらいストレートなストーリー。演出が的確ということが大前提だけど、衒わないことの力強さを感じさせる作品でした。 ボーモントやマシスンといったトワイライト・ゾーン関係の作家(グループ名失念…)は、ギャンブルやスポーツ…

狼たちの処刑台(ダニエル・バーバー)

先日のロンドン暴動を予見するような内容でもあり(09年製作です)。不穏な空気は映画として取り上げられるほどにリアルなものとしてあちらでは感じられていたということでしょうか。邦題に「狼たちの」という枕詞が振られていることからも察せられるよう…