2011-01-01から1年間の記事一覧
読む前の予想としては、人生というものが本質的に持つ不条理さを、図らずも「犯罪」を犯すに至った市井の市民の日常を描くことで切り取った、淡々としたノンフィクションの様なタッチの作品、ではないかと期待しておりました。彼我を隔てるのはわれわれが想…
1 X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2 猿の惑星:創世記 3 リアル・スティール 1位は色々な要素が万遍なくステキすぎたので・・・今年は振り返ってみると個人的に高評価な作品が多かったのだけど(DVD鑑賞含む)、時間が経ってみると意外と印…
『Mr.インクレディブル』の時にもかなり匂わせていたけれど、完全に007を志向して撮られている感じだったですね(とくにロジャー・ムーア時代の)。いやあ面白かったです。という感想が全ての作品ですが、いくつか気になった点をメモ。 ・エージェント…
基本に忠実な、これ以上ないくらいストレートなストーリー。演出が的確ということが大前提だけど、衒わないことの力強さを感じさせる作品でした。 ボーモントやマシスンといったトワイライト・ゾーン関係の作家(グループ名失念…)は、ギャンブルやスポーツ…
先日のロンドン暴動を予見するような内容でもあり(09年製作です)。不穏な空気は映画として取り上げられるほどにリアルなものとしてあちらでは感じられていたということでしょうか。邦題に「狼たちの」という枕詞が振られていることからも察せられるよう…
「不死者の群れ」を観てまいりました。監督については『ザ・セル』が余りにもあからさまな現代美術の剽窃だったので、さすがにそれは如何なものか?と思っていたのだけど、『落下の王国』については、海外に撮影に出かける度にちょこちょこ撮りためたという…
正直、深津絵里のPVを2時間半も見せられても・・・という感想。ここから先も厳しいことしか書きませんので、気持ちよく楽しまれた方は読まないでください。 割と深津絵里は「嫌いな人なんているの?」という言い方をされる女優さんだと思うのだけど、僕は…
監督自身がその影響を語っているように、『12モンキーズ』の変奏というか同質のロマンティシズムをはらんだ作品だな、と感じました。以下ネタバレ前提なのでご注意ください。 ・やっぱり一番わくわくしたのは、作品世界のルール設定が観客にも不明で、なぜ…
すごく話題になったという訳ではないけれど、良い評判を耳にしていたのでDVD鑑賞。まあ完全にステレオタイプの登場人物しか出てこないし、物語も類型的といえばそうなんだけど、短い尺と無駄が一ミリもない筋運びという点でだけでも好評価。 とにかく各登…
ここまで直球でキリスト教に対してシビアな視点で作品を作るというのも、随分肝が据わったことだなと、まず真っ先に思いました。これは完全に邪推ですが、監督はゲイをカミングアウトしている人でもあるので、悪い意味でのキリスト教の厳格さに不愉快な思い…
さっき見た夢、西部開拓時代が舞台なんだけど、なんかエイリアンが出てきてさーカウボーイが戦ってんの。というのが鑑賞後の印象でした。画づらは面白いんだけど、細部の辻褄が合わないのにどんどん話が進んでいくところとか、空を飛ぶ→しかるのち落下のイメ…
久しぶりに物欲に捕らわれて・・・今使っている通勤用のかばんはフェリージのナイロンブリーフなのですが、5年目になりさすがにくたびれてきたのと、被るのをよく目にするようになってきていたので、そろそろ新しいものをと探していたのでした。できればオ…
評判を聞いて。予告編を見ても全く食指が動かなかったのだけど、実際見てみたら確かに面白かったです。過去のB級作品をS級バジェットでリメイク、という企画はいろいろ作られているけれど、せっかくやるならこれくらいしっかり作ってほしい、という理想的な…
先日の『ロサンゼルス決戦』の時も思ったのだけど、アメリカの気分としては先行きが不安すぎて「アメリカらしさとは何ぞ?」みたいな迷走モードのような気がする。多分この映画のちょっと引いてしまうほどの明朗さ(特に前半の)はその裏返しではないかと思…
女シリアルキラー無宿といった趣の映画。導入の『スクリーム』のクオリティの低いパロディで些か不安になるけれど、次いで冒頭で『タクシー・ドライバー』の例の鏡のシーンのパロディまで畳み掛けてくるので、そこまでやってくれるなら或いは、と思ったので…
VFXの技術委託をしてたら上澄みをチョロまかされて、軒を貸して母屋を取られた(←ちょっと違う)、みたいな騒動があって。しかも先に公開して売り抜けるという香港映画のようなしたたかさで上映された『スカイライン』を見てみると、えぇ!こんなこぢんま…
なんだか「ぼくのかんがえた96時間(もしくはレオン)」みたいな映画でした。(想像するに当初の構想は主人公60歳だったそうだから、本当にそうだったのではなかろうか。)話がベタなのは全然OKだけど、ディテール雑すぎ。 ともあれ、こういうタイプの…
所謂ディストピア萌えの向きには力強くお薦めできる小説ではあります。というように、奥歯に物の挟まったような言い方をしている時点で察していただけるかと思いますが、残念ながら物語に完全には乗ることができなかったですね…。抗えぬ運命の奔流に押し流さ…
うーん、何度か書いているけれど韓国映画のこのジャンルのエクストリーム化は行き着くところまで行き着いて、もはや空洞化している気がします。一番気になったのは映画を成立させるテーマに義が感じられないところ。(そもそも「エンターテインメントの枠内…
ネタバレで。前半の見せ場、ピアノバトルの撮り方がCGでギューンと鍵盤内部に潜り込むようなカメラで、これって『ファイト・クラブ』っぽいよな、と思ってたら本当にそういう話になるからビビッた。・・・と見せかけて、本当はジャック・フィニイ風の話な…
「暗黒!鈴木先生」と別タイトルを付けたくなるようなお話だったですよね。(まあそういう要素は上巻だけだったのですが。)ヘッケル&ジャッケルみたいなカラスのコンビ、フギンとムニンとか、同じ「捕食者」のニオイがする男、一つの狩場に2匹はいらぬ!…
大きいおなかを抱え、郊外の鄙びた市営住宅に越してきた番上夫婦。しかし偶然にもその隣には妻あずさとは浅からぬ因縁のある奈々瀬が住んでいた。しかもそこには赤の他人のはずの旧知の英則までもが同居しており、奈々瀬は彼をお兄ちゃんと呼ぶのだった・・…
『12モンキーズ』好きということに関しては人後に落ちないことをもって自負している私ですが、元ネタであるこの映画は見逃してた(VHSソフトのとき)・・・それがDVD再発でレンタルになっていることを先日知って、さっそく観てみました。『12モン…
どこのシーンが一番怖かったかって、冒頭の「食洗機に叩き込まれる、ろくに洗われていない皿」の暴力的なカット。ああいう生活は確かに存在するんだろうなと。 ☆☆☆1/2
恥ずかしながら今更初めて観ました。メカの構造などのディテール描写は今の目で見ても素晴らしいクオリティ。なるほどハリウッドで引用されるのもむべなるかな、という感じ。 ただその一方で、中心人物たちが語る哲学的(風)、あるいは衒学的といってもいい…
ジャンル小説を書き飛ばして糊口をしのぐ小説家ハリーは、連続殺人犯の死刑囚に目を付けられて彼の告白本を書くことに。しかしそれは新たな殺人の幕開けに過ぎなかった・・・ 世評喧しい本作ですが、ちょっと期待しすぎたかな・・・手堅い娯楽作としては完璧…
西九龍署のバンは、犯罪者の人格に成りきり、かつ被害者に同一化することで犯人を特定するという特異なアプローチで数々の難事件を解決してきた名刑事だった。しかしその奇矯な行動が原因で退職を余儀なくされる。それから5年、かつて一度だけ共同で事件に…
ゴルフのスコアが上がらないのは、自分のスキルもさることながらギアの要素もかなり大きいに違いない、ということで実は購入しておりました。(国産メーカーのクラブは割引率が低いので、入札方式のサイトでかなり安く落札。※1)「ゴルフの10打はアイアン…
そんなに悪くないよ・・・という評判を聞き、どうしようか迷っていたのですが『カーズ2』との2択でこちらを選択。結論をいうと、確かに悪くない出来でした(しかし、いいよ!と褒めるには…という微妙なライン。だから「なかなか悪くない」って評判なんだな…
一向に実戦での対応力が身に付かない不甲斐なさに、実はレッスンに通っておりました。そして根本から(アドレスからなにからですよ、もちろん)スイングスタイルを叩き直されました。まさにゼロからのリスタート。流行の言い方で言えばリブート?(違う) 結…