2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ビッグ・ガン(ドゥッチョ・テッサリ)

(若干ネタバレ)『サムライ』みたいなストイックなノワールを基本的には意図していたのだと思うけど、(イタリアンジャズ等格好いいけど)バリエーションが豊富すぎる劇伴とか、ジャッロみたいに過激で派手な暗殺シーンのようにサービスしすぎで些か焦点が…

ワイルド・ギース(アンドリュー・V・マクラグレン)

一貫して信義に基づいて行動する登場人物たち(そうでないのが敵役)、というのが物語として筋が通っているので楽しく見ることができました。傭兵が主人公にしては理想主義に過ぎるという感じはあるけれど、放逐された元大統領のセリフなんかもよかったです…

怪物(シム・ナヨン)

猟奇殺人により妹を失った上に、容疑者とされた主人公。社会人となった彼は警官として田舎町の派出所で失意を抱えながら日々過ごしていたが、20年ぶりに同様の手口による殺人事件が起こる。それは町の人間関係に波紋を広げて… (ネタバレ)面白いかどうか…

光の旅人 K-PAX(イアン・ソフトリー)

常識外の闖入者によって主人公の固定観念が覆され、やがて自身の人生に向き合うことになる、という「話の型」があると思うのだけど、そういう映画だったんですね。この頃のジェフ・ブリッジスやケビン・スペイシーってこういう役多かったな、と思い出しまし…

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(デヴィッド・リーチ)

監督がデヴィッド・リーチと知って急遽見ました。なかなか快調。冒頭のスパイアクション的なパートは何となくガイ・リッチー的だなと思ったけれど、それはエディ・マーサンが出ているからかもしれないし、もっといえばトム・ウーが出ているからかもしれない…

ブレット・トレイン(デヴィッド・リーチ)

予告編がピンとこなくてスルーしてたけどすごく面白かったです。トラブルのピタゴラスイッチみたいな、ガイ・リッチー的クライムコメディ(ブラピが出てるから余計にその印象が強い)だったんですね。アクションはジャッキー映画をアップデートしたようなそ…

モスル あるSWAT部隊の戦い(マシュー・マイケル・カーナハン)

ドキュメンタリーと見紛うばかりのリアルなプロダクションデザインと演出は良かったのですが、映画的な妙味には乏しかったような、という気がしました。娯楽作品としての「面白さ」も一応担保されているというところで『パラダイス・ナウ』を思い出したり。…

アイス・ロード(ジョナサン・ヘンズリー)

アイスロードという実在する事物を発見して、この舞台立てで『恐怖の報酬』※ができるんじゃない!?というのが発想のもとだったような気がします。そこから危機を設定する工夫は凝らされていたと思うのですが…悪役側の行動原理がリスクとベネフィットに見合…

ミン・スーが犯した幾千もの罪(トム・リン)

特異なナラティブによる西部劇。ガンアクションやダイアローグはスムーズなのに、やけに「語り」(時間描写?)がぎくしゃくしていた印象でした。前のパラグラフで日が昇ったと書いたそばから、とたんに日没を迎えるような。それもあってか全てが観念的かつ…

刑事ジョン・ブック 目撃者(ピーター・ウィアー)

実は今回初めて見ました。ドラマ部分はよいのだけど、アーミッシュの村に身を寄せる理由が苦しいな、と思いました。(普通に告発すればいいのに、どうしてもそれができない理由を設定できていないのでは。)名作というイメージが強かったので期待しすぎたか…