インヒアレント・ヴァイス(ポール・トーマス・アンダーソン)

 やっぱりさすがに長いとは思いましたが、面白かったです。監督が敬愛するという『ロング・グッドバイ』的な作品を作ることには成功していたと思うし、都市の迷宮をわけもわからず彷徨ったあげく、なんとなくつじつまが合っちゃう、というハードボイルドもやりきっていたと思います。(この作品でも理由と経過はよく分からなかったけど。)

 ところで70年代映画のルックの再現が完璧だったなととても感心したのだけど、公開当時(『ホールドオーバーズ』がその側面で注目されたようには)それほど話題になっていませんでしたよね?物語と画に身を任せるという、映画ならではの醍醐味に満ちた作品なのではないかと思いました。映画館で観た方がよかったよなあ…

☆☆☆1/2

※このテーマなら必然ですが、『アンダー・ザ・シルバーレイク』と同じ話でしたね。順番は逆だけど。