2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

親切なクムジャさん(パク・チャヌク)

人間が本能的なところで抱えてる「邪悪さ」とか「残酷さ」をこれでもか、と描く映画って、作られる必然性みたいなものが全然分からない。(監督のモチベーションがどこにあるのか理解できないと言い換えてもいいけれど。なぜに3部作も必要なのか、とか。)…

最も危険な場所(スティーブン・ハンター)

『極大射程』の真に迫った射撃描写が大好きだった。フェティッシュな細部がなんというか辛抱たまらんくらい。(『ジョジョ』にも、もろ極大射程なシーンがありましたね。)それは映画的な描写でもあって、実際、本業が映画評論と知って納得。さらにキアヌ・…

Dodecagon(キリンジ)

キリンジはお兄ちゃん派なんだけど、今回は「ブルーバード」が一番よかったな。あるインタビューで高樹氏が「(冨田プロデュースの時は)自分ではエポックメイキングな曲ができたと思っても、アウトプットの時点で大体一緒になってしまうのが・・・」と洩ら…

ベルバラ

予告編をみると、すっかりガーリー・ムービーとして出来上がってるかんじの『マリー・アントワネット』。「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない!」というセリフはどのタイミングで出てくるのか楽しみ。 ※実際の発言じゃないらしいけどね。

トゥモロー・ワールド(アルフォンソ・キュアロン)

これも「9.11以降の映画」でしたね。 「ディストピアもの」は大好きなジャンルで、その理由を考えてみると、一歩映画館を出れば日常に戻れると分かっていることを前提に、どこまでも他人事の対岸の火事として「地獄めぐり」の仮想ツアーとして楽しめるか…

クラッシュ(ポール・ハギス)

良くも悪くも「よくできた映画」という印象。よい作品というのは分かりきっていることなので、あえて惜しかった点などの感想。 ペルシャ人親子のエピソードに端的に現れているように、ありきたりの言い方で恐縮だが「9.11以降の映画」。あの事件以来、人…

ロード・オブ・ドッグタウン(キャサリン・ハードウィック)

15歳になったとたんに盗んだバイクで走り出すような連中ばかり、そんな福岡でもガラの悪いところが地元なので、なんか懐かしい光景だったなあ・・・ といってもジェイみたいな「筋金入り」でないのはもちろん、「海賊じゃない」ステイシーのように優等生な…

カジノ・ロワイヤル(マーティン・キャンベル)

「恋の面影」でおなじみの、俺の知ってる『カジノ・ロワイヤル』とは一ミリもかぶってなかった。同じ原作のどの要素を抽出すればこんなにも違うものが仕上がるのか?だいたいウディ・アレンが出てないし。 というまじめな話はともかく、ちょっとテンションの…