2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

セックス・クラブ(クラーク・グレッグ)

邦題は目を惹くタイトルで手にとってもらおうという狙いなんだろうけど・・・チャック・パラニュークの『チョーク』の映画化です。センセーショナルな要素で読者(観客)を撹乱しながら、最後は人の心の核心に迫るようなグッとくるポイントに収斂させるとい…

今年読んだ小説ベスト5

今年出た本、ではなくて、個人的に今年読んだ本のベスト5です。振り返ると(映画も豊作でしたが)今年は手に取った本がみなどれも面白くて、充実した読書ライフだったように思います。(相変わらず量は読めなかったけれども・・・)普通だったら確実に5位…

カサンドラズ・ドリーム 夢と犯罪(ウディ・アレン)

ユアン・マクレガーは「究極の選択に追い詰められて茫然自失、目があらぬ方向を見ている、というアップ」が歌舞伎の見得のように「いよっ」と声をかけたくなるようなキメの演技になってきたような。(実際にはそうでもないのかもしれないけれど、イメージと…

フランキー・マシーンの冬(ドン・ウィンズロウ)

冒頭、かなりの分量を割いて主人公フランクの送る日常の描写が続きます。ここから分かるのは彼が些細なことも疎かにしない「流儀」のある男だということ。思い出したのは『高く孤独な道を行け』で、ニールが師であるジョー・グレアムの「靴磨きや朝食を作る…

新幹線大爆破(佐藤純彌)

ご存知『スピード』の元ネタです。観るのは初めてだったけど、なるほどこれは傑作。犯罪サスペンスは追う側と追われる側、双方に感情移入できたほうが当然ドラマとして盛り上がる訳で、観客に対する感情のフックとなる設定もなかなか良く出来ていました。(…

後継

ずっと好きで使っていたビトイーンMaxiというライオン歯ブラシのフラッグシップモデル(大袈裟)が廃番になったらしく、その後いろいろなメーカーのものを試してみたのですが(電動歯ブラシは充電やらが面倒で止めてしまった)、なかなかあのツルツル感…

ロビン・フッド(リドリー・スコット)

ロビン・フッド映画としてはケビン・コスナー版がアプローチとしては正解なんだろうけど(結構好きでした)、そもそも前日譚なのでおなじみのキャラがどのように登場してくるかという点を楽しむべき映画なんでしょうね。しかし長尺であるにも関わらず、観終…

30デイズ・ナイト(デヴィッド・スレイド)

アラスカの片田舎バロウは明日から1ヶ月、昼夜を問わず闇に包まれる極夜を迎えようとしていた。突如として頻発する不可解な事件。時を同じくして、素性の知れない「よそ者」の一団が町を訪れる。彼らは好機に乗じたヴァンパイアだった。圧倒的に不利な状況…