2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マーベラス(マーティン・キャンベル)

世界情勢もあって香港アクションが低調な現在、そういう感じのやつをほどほどの予算でハリウッドで作ったらいいんじゃないか?と、『ザ・フォーリナー』の成功で手ごたえを感じてという流れじゃないかと推測したのですが。作品としては、年を重ねた殺し屋が…

犬ヶ島(ウェス・アンダーソン)

細部へのこだわりが相変わらず爆発していて、しかも舞台が架空の日本だから何とも言えない味わいがありました。ゴミの埋め立て地が「夢の島」という名前であるというグロテスクさについては日本人なら(昭和生まれなら?)何となく共通の概念としてイメージ…

ロードハウス 孤独の街(ダグ・リーマン)

オリジナルの作品が好きなのなんて自分くらいだと思っていたら、突然リメイクされたからびっくりしました。しかし正直なところ、一部の好事家が偏愛するB級アクションというのが実質だと思うのでどんなものかと見てみましたが… ワイヤーフェンスで囲まれた…

赤い右手(ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ)

先日読んだ作者の短編集『恐ろしく奇妙な夜』が随分変わったテイストの作品で気になったので、長編はどんな感じかなと読んでみたのですが、いくらなんでもこれはないだろうというカルトミステリだったように思います。98年度の「このミステリーがすごい」海…

かがみの孤城(原恵一)

ビジュアルの構えがファンタジー風であったからどういう物語なんだろうと思っていましたが、同監督作の『カラフル』と同じジャンルの作品だったかなと思います。人物造形や演出が実直でした。見ていて涙せずにはいられなかったし、届くべき人に届いてほしい…

デューン 砂の惑星 PART2(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

正直、(テーマやモチーフを思うと)この時期での公開はタイミングとしてよかったような悪かったような…それはさておき、このクオリティでやり切ったのは素晴らしいと思います。圧倒的な砂漠の説得力。 でも結構丁寧に進めるから、途中ペースが不安になって…

ある男(石川慶)

射程の限界も含めて現代版『砂の器』なんだと思いました。最後あんなに辛い感じにする必要あったかな? ☆☆☆1/2 ※世評の高い出演陣の演技も、どこか邦画の演出の規範どおりという印象であまり感銘を受けませんでした。

お城の人々(ジョーン・エイキン)

ちょっと寓話的な大人の童話といった感じなのでしょうか。訳者解説にあるように濃厚な死の匂いがあるにも関わらず、ハッピーエンドが多かった印象です。正直言うと期待していたよりはちょっとパンチ不足だったのだけど、人生は生きるに足る価値がある、とい…

羊たちの沈黙(ジョナサン・デミ)

こういうタイプの娯楽作がアカデミー賞を獲るなんて!と当時思ったものだけど、やっぱり今に到るまで異色ではありますよね。あと公開時は面白いと思ったものの普通だなという感想だったのですが、改めて今見ると演技だけでなく、美術、衣装、撮影、細部に至…

BLUE GIANT(立川譲)

青年誌漫画をアニメ化した時のいなたさ(90年代~2000年代前半くらい?の雰囲気)みたいなものがあってそれは悪くなかったのだけど、演奏の場面でのCG使いがこなれていない※のと、特に厳しかったのは「演奏されている音楽がいかに素晴らしいか」は漫画では読…

SISU/シス 不死身の男(ヤルマリ・フレンダー)

章立てされた構成といい、フォントにも明らかでしたが、北欧風マカロニウエスタン(名犬を添えて)といった風情でしたね。噂通りの面白さでした。ディテールの豊かさもよかったです。 「舐めてた相手が殺人マシーンだった」ものとして既に一定の面白さが確保…

オンブレ(エルモア・レナード)

骨太という他ないソリッドなウエスタン。すごく面白かったです。こういう小説が時々読めると最高だな。盗賊団の襲撃に巻き込まれ、駅馬車の乗客として乗り合わせた色々な立場の人が意見を文字通り命がけで戦わせる。最近顕著な左派/右派の衝突のメタファー…

ローラーボール(ノーマン・ジュイソン)

カルト映画になるべくしてなったというか、狙ったわけじゃない「天然もの」の匂いがする作品でした。そのルールが面白いんだかどうだかわからない暴力スポーツ「ローラーボール」も微妙だけど、ディストピアですよ!と煽ってくる割りに実態が判然としない企…