2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

鬼滅の刃 無限城編(外崎春雄)

最後まで読んでいて展開は完全に分かっているのに、やはり泣かされてしまった。猗窩座のくだりは嗚咽で椅子がギシギシいうほどだった。映画館であんなに動揺するほど泣いたのは初めてだった。リピーターがたくさんいるのは納得。組み立てと言い、設定と言い…

ザ・バイクライダーズ(ジェフ・ニコルズ)

ジョディ・カマーが苦手なのでそれもあるのかもしれませんが、あまり響くところはなかったかな。 ところでキングとストラウブの共著のファンタジー『タリスマン』の続編『ブラックハウス』にもバイカー集団が必ずしも否定的でない形で登場していたけど、あま…

両京十五日(馬伯庸)

明の皇太子・朱瞻基は皇帝の命で首都の北京から南京へと遣わされるが、到着と同時に船を爆破され、辛くも逃げ延びる。続いて届く皇帝危篤の報。いったい誰の企みなのか?太子は南京で出会った捕吏、官吏、謎の女医らと共に脱出し北京を目指す。タイムリミッ…

国宝(李相日)

(ネタバレ)極端な設定とシチュエーションで映画をドライブしていく感じがちょっと…となりました。すごくヒットしているとのことですが、令和の南極物語なのかな。 というのも、極道が歌舞伎役者になる、という発端も極端だけど(その割に出自はスキャンダ…

ソウルの春(キム・ソンス)

こういう現代史(普通だったらちょっと避けたくなるような)を精緻かつ豪胆に映画化できるのが韓国映画の力だなと本当に思いました。しかもプロダクションデザインがすごすぎる! 「こんな形で政権を奪われて、それで終わりじゃなくて、結果起こったことがあ…

スーパーマン(ジェームズ・ガン)

今回は受け入れやすい方の監督作品だったので一安心でした。隠喩みたいなまどろっこしいことなしで「悪いことは悪いと言わなければ!」というテーマを正面切ってやりきっていてすごくよかったです。しかしこれだけ大規模な作品でこの問題を中核に据えた話を…

ヘッド・オブ・ステイト(イリヤ・ナイシュラー)

内容は普通だったけど、工夫と小気味よさが売りの監督らしく、アドレナリン過多で時間が止まって感じられる(所謂「ゾーンに入った」)アクションシーンやカーチェイスシーンは面白かったです。アクションをCGで加工するのが当たり前の時代の映画ということ…

新幹線大爆破(佐藤純彌)

改めて見てみてもザ・オールスターキャスト映画でしたね。(丹波哲郎がその印象に拍車をかけるんだよなあ。)クライマックスだと思っていたカーブをギリギリ減速して切り抜けるのはかなり前半だったんだな、という点以外は結構細部にわたって覚えていました…