主人公の老年の殺し屋がアルツハイマーを患っている、という設定がほぼ全然活かされていない。役者陣は手堅いところを連れてきたからがなんとかしてくれるだろう…と製作陣が思ったのかどうかは知りませんが、話がしっかりしてないとそれは無理だよなあと思いました。あと全然関係ないのですが、最近のマーティン・キャンベルの女優の撮り方って(というか撮影のデヴィッド・タッターサルの指向なのかな)、美しく撮る工夫をするより素のままゴロッと生々しく撮っている感じがして、それが気になりました(ノイズ的な意味で)。
などと書いていたら、この作品は2003年のベルギー映画のリメイクだったんですね。というか、当時ビデオで見てたことを思い出しました。すっかり忘れてた。おじいさんが主人公なのと、追いかける刑事たちが右往左往する様に味があったような。変則だから面白かったのであって、今回みたいになまじ普通の切れのあるアクションにしてしまうと、凡作になりますよね。
☆☆☆