2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

マラソン・マン(ウィリアム・ゴールドマン)

ちょっと前に読んだばかりだけど再読。やはり傑作といわざるを得ない。アクションシーンとサスペンスの配分の按配とか、どこまで本気で言ってるのか分からないひねくれたユーモア感覚とか。小説家としてのウィリアム・ゴールドマンは(本能に突き動かされて…

ウォーク・ザ・ライン(ジェームズ・マンゴールド)

正直リース・ウィザースプーンの演技よりも、ロバート・パトリックの厳格(偏屈)すぎるオヤジぶりが印象深い。(あまりの老けぶりに最初は別人かと思った。)それまでのフィルモグラフィは率直に言ってT2の年金で成り立っていた感じだったから。これから…

DODECAGON(再感想)(キリンジ)

どうにも繰り返し聞いてしまってるこのアルバム。今までは、やっぱり(やっぱり、って言い切っていいのかしらん?)奇跡的なバランスと全曲シングルみたいなキャッチーさで『3』が一番好きだったのだけど、このアルバムのトータルバランスのよさもかなりの…

ディパーテッド(マーティン・スコセッシ)

おなじ種から咲いた違う花のような、というか冬虫夏草?僕の中ではオリジナルを超えてました。以下ネタバレありなので未見の方は読まれないでください。 『インファナル・アフェア』は「潜入捜査ものってよくあるけれど、2重にしたら面白さも2倍になるので…

セレブ婚

『マリー・アントワネット』、うまくいかなかったスパイク・ジョーンズとの結婚を念頭において作ったんだったら、ちょっといやらしい話だなぁ。

ラッキーナンバー7(ポール・マクギガン)

前半の狂騒的なコメディタッチが、後半転調するのが物語のツイストと相まって上手い。 ただ、手札をオープンにする時の手際がちょっともたついたのが残念でした。 ☆☆☆

Vフォー・ヴェンデッタ (ジェームズ・マクティーグ)

存外面白かった。少なくともマトリックスの2・3作目よりも。以下思ったことを箇条書きで。 ・続編を作るたびに「日和った!」と言われたのがウォシャウスキー兄弟はよほど悔しかったのだな。また警官をバシバシ殺しまくってた。 ・ヒロインに興味がないと…

グッジョブ

時東ぁみの「あ」の小文字表記は、彼女の立ち位置のねじれ加減を実に端的に表していると思う。

倫敦塔・幻影の盾 他5篇(夏目漱石)

正月は風邪ひいて文字通りの寝正月。仕方なく読書などを。 久しぶりに夏目漱石を読む。収録作では『趣味の遺伝』が読みやすいこともあり一番のお気に入りです。 日露戦争を背景にした話ですが、凄惨な戦争描写は「『プライベート・ライアン』以降の戦争映画…