モダンサッカーの教科書(レナート・バルディ)

 現代サッカーの基本的な戦術であるポジショナル・サッカーの基本的な知識が分かりやすく説明されていました。理解しやすいのは対談形式だからかもしれません。ちょっと残念だけど図解が少ないので、前提となるサッカー用語はある程度理解していないといけない感じでした。

 興味深かったのは、監督の志向する戦術を各選手が理解して実践する過程。要は試合に向けての準備や練習についてかなり具体的に説明してあること。当たり前ですが、一流選手に求められているのは身体能力だけでなく、チームの一員としてどのようなタスクが自身に割り振られ、ケースに対してどのように振るまうことが求められているのか、深く理解することなんですね。

 ところで本題とは別にとても面白かったのは、バルディさんはもともとアマチュアのサッカー選手なだけで、本業は税理士だったのに、フットボールの戦術マニアとしてレポートを書くほどのめり込んだ結果、わらしべ長者のようにミランの監督補佐としてプロの世界に参入し、結果イタリア代表のマッチアナリストにまで辿り着いたという経歴。好きこそものの上手なれというのは本当ですね。

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