パニッシャー(ジョナサン・ヘンズリー)

 公開時はせつない結果に終わったこの映画。西部劇風のガンファイトあり、長屋暮らしの人情話あり、そして復讐のカタルシス。いったいみんな何が物足りなかったの?アクション映画に求められるべき全ての要素が満載じゃないか!

 潜入捜査官フランクはその捜査の過程で犯人の一人を死なせてしまう。犯人とは悪名高いマフィアのボス、セイントの息子であった。逆恨みしたセイントはフランクの一族郎党を皆殺しにする。辛くも一命を取り留めたフランクは「私刑執行人(パニッシャー)」として復讐を開始する・・・

 いやーアメコミヒーローものであるのに、弾のほうが避けてくれるようなご都合主義ではなく、個性派ぞろいの殺し屋がやって来るたびに艱難辛苦のすえ満身創痍にて辛うじて倒すといった按配なのがグッとくる。しかも倒す手段も相手の疑心暗鬼を誘って共倒れを図ったり、身近な家庭用品で機転を利かせて勝利するという具合で、最近流行の大味アクションとは一味違う。

 DVDを買うことに決めた!ぜひ君も見てくれ!

☆☆☆☆☆
 ※ドルフ・ラングレン版と比較するから素晴らしいと感じるのではないかって?・・・いやあれはあれで味のあるいい映画だったよ・・・確か。