ことしのベスト3

1 『ゼロ・グラビティ
 生きる意味を見失っていた主人公が、宇宙という子宮を通じて再誕する、そして生の重みを改めて感じる→「Gravity」/ということで言葉にすると身もふたもない感じになってしまうけど、全てを映像で語り切ってしまうその圧倒的な手際の良さに感動したのかもしれない、と今改めて思っております。
2 『風立ちぬ
 正直、支離滅裂の一歩手前みたいな乱暴なストーリーテリングなのに、作品として持つポピュラリティの圧倒的強度の前に呆然としてしまった印象。宮崎作品の芯にある「怖さ」みたいなものに改めて気づかされた作品でもありました。
3 『クロニクル』
 もうハリウッド版は必要ないと見なされるんじゃないかと懸念されるほどに「『AKIRA』もの」として完成されていた。素晴らしい。