ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(庵野秀明)

 「承」じゃなくて「破」なんだよというのがブラフに終っていない、正に疾風怒濤の展開。(と、いいながら次回「Q」で完結じゃないんだけど・・・)前回も書いたけど、リアルタイムでは自分が社会の荒波に漕ぎ出す前だったのでシンジ君に同化して観ていたのが、やっぱり年をとったせいか、お父さん目線になってしまった。14歳でこんな過酷な運命なんてやっぱり不憫すぎる・・・以下ネタバレで。
・レイアウト:気持ちのいい画がこれでもかと。今回は特に第7使徒との空中戦が素晴らしかった。映画館で観るよろこびです。
・サウンドトラック:やっぱり最初からすごい完成度だったのだと再確認。3度ほど音楽に泣かされました。
・フラグ:それが狙いなんだけど、アスカの3号機搭乗に際して死亡フラグがさながら槍ぶすまのように立ちまくるのがウケた。
・更新された世界:やっぱり何度目かの補完計画後の世界のようで。こういうSF的な伏線はウェルメイドなエンターテインメントとして今回はきっちり回収してほしいものです。
・携帯:第一話の公衆電話が印象的なように、TV版公開時は携帯が普及する前だったんですよね。登場人物が携帯を使っているのが新鮮というのが不思議な感じ。
・マリ:最初からマーケ上の要請で作られたキャラらしいけれど、シンジにおっぱいを押し付けにきただけにしか見えなかったなあ・・・
☆☆☆☆☆
※というか、考えてみるとパチンコのパワーはすごい・・・そしてありがとう。