金沢に旅行へ行ったので、ちょっと前に話題になっていたハイメ・アジョンと九谷焼窯元の上出長右衛門窯とのコラボレーション企画の器を買いに行きました。どういうところで作られてるんだろう?という興味ありきでの探訪だったのですが、昔ながらの磁器工場といった印象※で、一瞬「あれ?場所間違えちゃったかな…」と思ったほど。そういう場所でオシャレでモダンな器が作られているというのが面白かったです。
ところで完全にマーケ主導の企画(丸若屋という企画会社が仲介役)なので「コジャレ気取りめ!」という意見もあろうかとは思うのですが、まんまと乗っかってしまった僕のような人間が手に取る入口としては確かにアピールする訳で、同じ商品であっても新しい切り口での提示というのはやっぱり重要なのかな、と思いました。(正直、そういう切っ掛けがないと足を運ばなかったと思うし。)
さて器そのものなんですが、トラディショナルな九谷焼スタイルでありながら、お坊さんが思案したり、すっ転んだりしてる、力の抜けた素描の湯飲みも魅力的だったのだけど、ここはやはりハイメ・アジョンデザインのものをまずは買いたいと思ったので(あと高価な器が多い中で比較的買い易い価格だったので)、無地ベースで飲み口のエッジに金をあしらうというスタイリッシュさに惹かれて購入しました。しかも本体はザラっとしたテクスチャー。(こういうのって、磁器である久谷焼としては結構本流から外れてる気がするんだけど、作り手として抵抗はなかったのかしら・・・)。帰宅して改めて見たけれど、なかなか格好よかったです。今度やっぱり通販で坊さん湯飲みも買おうかな。
☆☆☆1/2
※白山陶器(長崎県波佐見町)もそんな感じ。本社まで気取ってる必要ないもんね。