スピリットウォーカー(ユン・ジェグン)

 記憶が失われ、かつ他人の体に魂が乗り移る男の孤独な闘い、という導入が面白かったのだけど、だんだんネタが割れてからは普通になったかな。とはいえ、「乗り移った身体とは関係なく、本人の身に付いたスキルが勝負を分ける」という設定と展開は結構盛り上がります。要はボーンシリーズをジョン・ウィックのアクションでやってみたかったんですね。しかしながら殺陣の流麗さは見劣りしないし、僕はかなり好きでした。

 余談ですが、主人公を演じるユン・ゲサンは『犯罪都市』の時もそうだったけど瑛太に見える瞬間が多々あって(でもあの時の血に飢えた野良犬みたいな雰囲気とは全然違うので役者さんってすごいですね)、一方主人公をサポートすることになるおじさん役のパク・ジファンも90年代の竹中直人みたいな役と外見なので不思議な感じがしました。考えてみたら『犯罪都市』のコンビなんだな。あとヒロインが可憐でよかったです。

☆☆☆1/2