ちょっと前の映画だけど、韓国の暴力描写のエクストリーム化路線に懸念していたことが的中していたなと思いました。「ためにする残酷描写」がひどすぎて僕にはアウトだった。フィクションなんだからそこは作り手次第な訳で、物語の要請上もあそこまでする必要はないと思う。監督は『悪魔を見た』の脚本担当だけど、あの映画も正にそういう部分が引っかかったので、やはり性分なんだろうな。
悪役の北朝鮮の高官の息子である連続殺人鬼が引き起こした殺人と最後の罰がどうにも帳尻が合っていない気がして、「お前を殺すことは決まっているんだ。この銃の何発目まで生きていられるか、一緒に数えようじゃないか?」くらい言ってほしかったな、と想像したんだけど、正にそういう憎悪を煽るような作りがよくないと思うんですよね。よくない。
☆☆