タッシェン25周年で安くなってた分です。このつくり(ハードカバー)で1,698円は破格ではなかろうか。
それはさておき、何となくポラロイド写真というものに対して「スナップショット向け」というイメージがあって。前に買ったタルコフスキーのポラロイド写真集も(みごとに監督の世界観であったにも関わらず)その印象を覆すほどではなかったのです。
ところがこの写真集に掲載されている作品の中にはかなりパキッとした「極めて撮った」写真もあれば、加工を施した抽象的なイメージもあり、眼から鱗でした。まさに多種多彩。ちなみにカメラマンはというと、デイヴィッド・ホックニー、ヘルムート・ニュートン、ロバート・ラウシェンバーグにロバート・フランクと有名どころの作品も結構あって、なるほどカメラとは写真家の目なんだなと改めて。(ただ「利き写真」は僕にはまだまだ難しいな・・・)双子(?)の男のとなりページに双子の犬の作品を配してみたり、イメージが連鎖していくような編集の妙も面白かった。
☆☆☆1/2