写真集を選ぶのは難しい

 気になる写真家がいても、実際にその人の写真集を置いてあるところというのは限られていて。それに世間的な評価(=マニアうけ)と個人的な趣味というのはこれまた違うので、ネットなどの評判が良くても手にとって「見る」まで分からない、ということがあります。あとカタログ的なつくりの写真集は、当たり前なんだけど「オリジナルのサイズでみてなんぼ」というタイプの写真家の作品を見るのには物足りなすぎる。 
 というわけで、写真集売り上げベスト5にも名を連ねていたSusan Brightのキュレーションによる『Art Photography Now』をアマゾンで購入。この本は「ファッション」や「ポートレイト」「ドキュメント」といったテーマごとにそのジャンルの第一人者とされるカメラマンの代表作(でもないか?まあ権利関係とか複雑なんでしょう・・・)を紹介したもので、レファレンス性もさることながら、図版というか掲載写真自体が大きいので僕のような初心者にはもってこいのつくり。総覧的に見ていくと、自分の中のツボが分かってきました。やっぱり個人的には「おもしろ」要素がないと駄目だな。

 それとはちょっと意味合いが違うけれど、やっぱりウォルフガング・ティルマンスはよく雑誌でも取り上げられるだけあってキャッチーさが飛び抜けてる。と改めて思いました。正直なにがいいのかサッパリな写真(あるいは写真家)もあるもんね。