自分にロック愛が欠けているせいか、最後まで乗りそこねた感じでした。(世評芳しい同監督作の『ラブ・アクチュアリー』にも言われているほどピンとこなかった人間なので、その点割り引いてもらった方がいいかもしれませんが・・・)
また、いいキャラを揃えてるのに、多すぎたのか共感するまでにはそれぞれもう一、二押しエピソードが欲しい感じが否めなかった。(フィリップ・シーモア・ホフマンなどもとても格好よくて期待したのだけど、登場シーン数では遥かに及ばない『あの頃ペニー・レインと』の時の方がもっとグッときたような印象です。)
結末の展開も唐突で、政府との対決の行方の落としどころを上手いこと見つけられなかったのでは?という疑念すら。それ以上に物語上残念だったのは、主人公にして狂言まわしであるカールが、結局この経験を糧にどのように成長したのかよく分からなかったところ。いろいろ不満点を書いてしまいましたが、期待値が高かっただけに厳しい意見になりました・・・
☆☆☆