2011-01-01から1年間の記事一覧

イヤホン散財記再び:Ultimate Ears400

Ultimate EarsのMetroFi 170はかなりお気に入りだったのだけど、先日車に置いていたら謎の盗難にあってしまいロスト・・・(しかしipod本体でなくイヤホンだけ持って行ったのが不思議でならないし、未だに自分でも信じられない・・・)。という訳で止む無く…

くちづけ(増村保造)

若尾文子最高!とつい先日書いた舌の根も乾かぬうちに恐縮ですが、野添ひとみ超可愛い!!そりゃ川口浩(主人公)も実生活で結婚するわー・・・と思いました。 選挙違反で収監されている父を拘置所に訪ねた欽一は、店で邪険にされていた娘を見過ごせず、思わ…

寝取られ男のラブ♂バカンス(ニコラス・ストーラー)

『(500)日のサマー』へのアンサーとして(時系列では逆だけど)。『サマー』も見ていて相当胸が苦しくなる映画でしたが、まだまだ技巧で彩られていた分、ロマンティック成分に救われていた印象もあります。この映画は「あ痛ててて・・・もう勘弁」と思…

赤い天使(増村保造)

若尾文子を観る(俺内)シリーズ。今回は相当ヘビーな内容。しかしどこのエロゲーかと思わされるようなエクストリームなプロット、というか「野戦病院でのやさぐれ軍医と従軍看護婦プレイでお願いします」みたいな。犯されようと、血まみれになろうと、自ら…

深夜の告白(ビリー・ワイルダー)

定番の名作をちゃんと観てみよう(自分内)シリーズ。正確な映画史上の位置づけは分からないのだけど、ノワールの定型を作った作品ですよね。保険金殺人詐欺を扱ったサスペンス。しかしジェームズ・M・ケイン原作をレイモンド・チャンドラーが脚色って、な…

新世界より(貴志祐介)

文明の基盤が「呪力」と呼ばれる念動力に置かれている遠い未来。人々は頭脳労働に従事し、肉体労働はバケネズミという遺伝子操作された鼠を使役することで賄われていた。一見穏やかに見える小さな共同体。しかし早季は社会を律する厳格な「倫理」に歪さを感…

大人のまじめなカバーシリーズ(安藤裕子)

昔からのファンには邪道の謗りを免れ得ないと思うのでスルーしていただきたいのですが、冨田ラボから入った人間なのでご容赦を。アルバムそのものより、聞いてつらつら思ったことを書きたいと思います。 安藤さんはどちらかというと憑代系の歌唱法、いい意味…

トゥルー・グリット(コーエン兄弟)

登場人物たちがここぞという時に見せる信念という意味で、真の「勇気」というよりもなんだか「気骨」という言葉がしっくりくる映画でした。酔いどれジェフ・ブリッジスも、口だけ番長のマット・デイモンも、出番は短いながら印象に残るバリー・ペッパーの頭…

ステップフォード・ワイフ(ブライアン・フォーブス)

『ボディ・スナッチャー 恐怖の街』が共産主義アレルギーとしたら、この映画はウーマン・リブ反動ですね。「映画は世相を写す鏡」というようなことはよく言われますが、米映画の反応の素直さは逆にちょっとビビるレベルだよ。ちなみにニコール・キッドマンに…

観光(ラッタウット・ラープチャルーンサップ)

あまり乗れませんでした、ということを先ず記さねばなりますまい。いじわるな言い方をすれば、いかにもクリエイティブ・ライティングコース出身らしい頭でっかちな内容に感じられて。「英語圏受けするエキゾ趣味」で彩られているのもなんだか鼻に付く。確か…

ゲット・カーター(テッド・ルイス)

裏社会ではその名を知られたジャックが故郷に帰ってきた。不自然な死を遂げた兄の、その理由を探るため、そして復讐を遂げるため・・・ リメイクにあたる『追撃者』はほとんど話題にもならなかったけど、淡々とした無駄のないストーリーテリングが好みで、年…

殺しの分け前/ポイント・ブランク(ジョン・ブアマン)

裏切られた!ウォーカーは長年の友人から持ちかけられたヤマで獲物を横取りされ、しかもそれは彼の妻との共謀であった。それから1年、復讐に燃える彼の前に重要な情報があると持ちかける謎の男が現れた・・・ いきなりのっけから素っ頓狂な編集なのでびっく…

ダークナイト(クリストファー・ノーラン)

世評の大絶賛に対して、傑作と認めるのにやぶさかではないけれども、そこまで素晴らしかったかな・・・とリアルタイムで見て以来ずっとそのギャップが飲み下せないままだったのですが。ひとつ思い当たることとしては、『ビギンズ』の評判の悪さで期待値が激…

カンパニー・マン(ヴィンチェンゾ・ナタリ)

久しぶりに再見。クールでミニマルなプロダクションデザインがSF気分を醸成していて悪くない。『ガタカ』にも通じる気がします。というか、低予算でそれなりの感じを出そうとすると必然的にこうなるのかも。光と影を強調した画作りとルーシー・リュー演じ…

塔の上のラプンツェル(ネイサン・グレノ/バイロン・ハワード)

3Dで(第2)黄金期のあの感じをナチュラルに再現していたのが嬉しい。ラセターが陣頭指揮を執るようになって、ピクサーの技術がテクニカルな部分だけじゃなく演出面までフィードバックされているのではないだろうかと感じました。正直にいうとプロット面…

GONIN(石井隆)

すごく久しぶりに再見。好きじゃない人だけど奥山和由が一番ギラギラしてた頃、の作品ですね(あ、でも例の「乱歩」の後なのか)。石井作品にありがちな「流れを逸脱するほどの過剰さ」が一般向けにいい具合に剪定されて間口が広くなってる感はやっぱりあり…

ユーティリティー:BURNER スーパーファスト レスキュー

トレンドに負けてデカ頭のドライバーも買ったのだけど、打った時の手ごたえがカスーンとしたもので昔のものにくらべて興趣に乏しい(何だかドーピング的)。捉え易くはなったものの、やっぱり正解のインパクト時のピキーンとした響きがあってなんぼ、という…

続・超初心者向けスイングのメモ

あれからコースには2回出て、少しずつ按配が分かってきたのだけど、間違いなく言えることは、「迷ったら基本に帰るべし」ということですね。左手の伸長はやっぱり大事だし、アドレスセッティングをおざなりにしては駄目だし、ヘッドスピードを上げるのは重…

鳥のオブジェ

という訳で、姪のご機嫌伺いも済んだ後、福岡でも北欧ヴィンテージのアイテムで定評のあるインテリアショップに足を運びました。目的はTV周りのインテリアの参考に。先日薄型テレビとAVボードを購入したはいいものの、画面が大きくなったせいか丈のある…

ヒナマツリユニオン

今日はマーチサードのガールズデーが近いということで(英会話かぶれ)、姪の雛祭りに家族で集まりました。姪は僕に対して8割がたは難しい顔をしてるのだけど、時折見せる笑顔に癒されたくて・・・まさしくナチュラル・ボーン・伯父キラー。齢1歳3ヶ月に…

夜の冒険(エドワード・D・ホック)

同じ作者の『夜はわが友』が大好きだったので、姉妹編ということで期待したのだけれど・・・え、これで自選傑作集?というくらい肩透かしでした。何と言うかツイストのためのツイストという感じで、オチを読んで「なるほどね」と確認する感じ。まあ個人的に…

ぼくのエリ(トーマス・アルフレッドソン)

タニス・リーの『別離』のような「ヴァンパイアと従者もの」にして「こどもクライング・ゲーム」(ネタバレ)でしたね。前者についてはひとつの典型として確立されている観がありますが(しかしオリジナルは何だろう?)、そこに後者の要素というツイストを…

1Q84(村上春樹)

今頃になって漸く読みました。何だか流行っている時分は手を出せなくて。今更ネタバレもないもんだ、とも思うのですが、もしかしたら内容に触れてしまっている箇所が出てくるかもしれません。以下、感想メモ。 ・ライトノベルとの類縁性や、ふかえり=綾波説…

瞳の奥の秘密(ファン・ホセ・カンパネラ)

クラシックなスタイルでじっくり見せるタイプのミステリかと思いきや、スタジアムのシーンに象徴的なように時々野心的な撮り方で攻めてくるのが嬉しい驚き。また例えば「イレーネが容疑者を追い詰めていく際に、パブロの闖入であわやとなる」シーンのような…

傷だらけの挽歌(ロバート・アルドリッチ)

ここ最近の「息苦しくて窒息するかと思った映画」第一位は『青春の殺人者』だったのだけど(以下、『レクイエム・フォー・ドリーム』などが続きます)、久々に塗り替えられそうな勢いの作品でした。 まあ、なんと言っても登場人物の顔の暑苦しいこと。ギトギ…

RED(ロベルト・シュヴェンケ)

アメリカでは弾けそこなってたし、事前評もあまり芳しくなく、しかも監督のフィルモグラフィも微妙(なんかもっさりしてる)・・・ということで全然期待していなかったのですが、面白かった!淀みない語り口がとにかくキビキビしてて爽快。まあ深みなどを期…

鉄男 THE BULLET MAN(塚本晋也)

映画研究部だった大学時代に、部室に置いてあったせいで『鉄男』は1、2作目合わせておそらく50回以上は見ているのだけど、あれは本当に映研魂に火をつける作品だった。何せ『銃男(TEPPOO)』というパロディ映画を撮ろうとして挫折したくらいなので・・…

華麗なる賭け(ノーマン・ジュイソン)

まあ(雑誌の)レオンのショーケースみたいな感じの話ですね。(←主客の関係は完全に逆ですけども。)思うにリメイクの『トーマス・クラウン・アフェア』に決定的に足りなかったのは、この作品には確かにあった「セレブシズル感」じゃなかろうか・・・そうい…

シフト

もう結構前になるけれど、仲間内でフットサルのチームを作ってたことがあって、その目的は週末に適当な運動が(ハード過ぎない程度に)できるから、というものでした。サッカーと違って入れ替わりが自由だし、ボディコンタクトも激しくないから女の子も割り…

剣鬼(三隅研次)

城の侍女が犬と交わって出来た「犬っ子」として、周囲から疎まれて生きてきた斑平。育ての親を亡くし、いよいよ独り立ちしなければならなくなったちょうどその頃、花を美しく育てるという才能を見込まれて、城内の花造り役として召抱えられる。さらにはそれ…