かねてから見たいと思っていて期待値が上がりすぎていたのか…製作年のせいか東宝というより東映的(というかVシネ的)だな、と思いました。役者が大根すぎ安すぎ。怪獣映画の人間パートってどうしてこういう感じになるのか…まあ演出が悪いからだと思うけど。実は『ゴジラ-1.0』を先に見ていて、演出が相当酷いと思ったのですが、こちらと比較すると随分ましだった気がします。
進行上狂言回しが必要なのはわかるのですが、BSのなんちゃって報道番組のリポーターであるところの主人公の女性の行動がひどい。防衛の作戦行動に対して積極的に障害になるってどういうことだ?(しかも准将の娘である立場を利用して必要もないのに現場に近づくし)、大体なんのために命がけでゴジラに接近しなければならないのか、物語的に必然性が設定されていないのが根本的な問題だと思います。周囲の人には知られていないがゴジラ撃破の要になるアイテムや情報を持っているとかいくらでも工夫はできると思うのだけど、ただただ観客をイライラさせるだけ。
それと、ゴジラが怖いという触れ込みだったけど、必要以上に積極的に市民を殺すだけだったのが…もっと超然としていてほしいと思いました。
☆☆1/2