同じ作者の『夜はわが友』が大好きだったので、姉妹編ということで期待したのだけれど・・・え、これで自選傑作集?というくらい肩透かしでした。何と言うかツイストのためのツイストという感じで、オチを読んで「なるほどね」と確認する感じ。まあ個人的にミステリ(以外もだけど)の短篇は雰囲気や行間で読ませてほしい感じなので好みなのでしょう。
という訳で、そういった好みから一番良かったのは、ラスベガスのアンダーグラウンドの賭場で、ガラガラヘビの入ってない缶を当て、腕を突っ込むという体を張った賭けを生業にしているスリルジャンキーの男と、特ダネを狙う貪欲な女性記者を巡る一晩の顛末「ガラガラヘビの男」でした。こういう話がもっと多く収録されていたら☆4つだったのになあ・・・
☆☆☆
※ところで作者の名前はルフィの一族みたいやねえ。