2011-01-01から1年間の記事一覧
この夏ジブリ映画を観るならハガレンを、というのはブラフじゃなかったぜ!奇しくもオマージュ映画が2本も公開された訳ですが(もう一本は「スーパー8」)、オマージュ倒れに終わってないという意味ではこちらに軍配が上がるような。オマージュにちなんで…
政府の汚れ仕事=報復暗殺に嫌気が差したジョナサンは、ロンドンで悠々自適の生活に入っていた・・・はずだった。接触してきたのは英国のウェットワーク専業の諜報機関「ルー」。それは大規模な売春組織に関するある任務の依頼だったのだが・・・ 『サトリ』…
ちょっときっかけがあって、本当に小学生以来に観ました。話ほとんど忘れてた… ・「ばかめ!」はヤマトの名セリフだったんですね・・・思えば僕らは「コピー機の出始め頃「対閃光防御!」ってやってたよね」、というのがギリギリ通じる最後の世代かもなあ・…
納涼気分で観てみたのですが、もしかして掘り出し物かも・・・と思った映画を外したときほど精神的なダメージは大きいもので。内容は、酔っ払って調子に乗った若者がキチガイ病院(お医者さんが)で大変な目に・・・という今までに6億本くらい作られた話で…
オリジナルのほうはなんだか辛気臭い感じがして見てないのだけれど、ニコラス・ケイジでリメイクという意外さ以上に監督がヘルツォークだって?!という点で見てみました。正直現役という感じがなかったし、題材もなんだか奇妙な取り合わせ。さて実際に観て…
いいかげん度が合わなくなってきたので新眼鏡を購入。またしてもフォーナインズ。いまの職場が99%デスクワークなので掛け心地の点で負担が少ないという要素を最優先に。先代、先々代ともメタルフレームだったので思い切ってイメージを変えてセルフレーム…
<ある種ネタバレ>長かった俺のハリー・ポッターマラソンもようやく終わりを迎えた。「お母さん、この映画いつになったら面白くなるの?」っていってた小学生が社会人になるんだもん。そりゃ長いわ・・・。それはさておき、個人的にはスネイプ先生の「愛し…
北朝鮮の工作員ジウォンは特別な思いを胸に最後のミッションに臨んでいた。これが終われば妻に会える・・・それは素性も定かでない「影」というコードネームの暗殺者による金正日の“はとこ”処理のサポート。しかし韓国国家情報院もその情報を掴んでいた。辛…
何となく監督は(ちょうど同じくらいに出てきた人ということもあり)ダーレン・アロノフスキーになり損ねた人、という印象があって。それはさておき、この映画はドレンの造型に尽きる、と思いました。悪趣味に走り過ぎない範疇で生物が本質的に持つ曰くいい…
とある小さな炭鉱町で住人全員が奇病に罹り全滅寸前という事件が起こる。ジャーナリストとして実績を上げたい血気盛んな「私」は、行政官ブレアに請じられるままにその町を訪れる。どうやら事件の核には「植民地から来た男」が関わっているらしいのだが・・・…
(ジェラルド・ウェイ:作, ガブリエル・バー:画) 世界中で妊娠していない女性から子どもが生まれるという異常事態が発生。天才発明家(にして実は宇宙人)ハーグリーヴズは、7人の子どもたちを引き取り「世界を救う」ため“アンブレラ・アカデミー”を設立…
一見煌びやかな大都会の下層にはスラムが広がり、代替器官が一般化、アンダーグラウンドの技術者はアジア人、ときたらこの映画は『ブレードランナー』直系のディストピアものですね。(実際の画は『トゥモローワールド』のリアリティでブラッシュアップされ…
何と言うか、関係者皆にとってちょっと残念な結果になってしまった感じでした。 ・『Xメン:ファースト・ジェネレーション』で今をときめくミヒャエル・ファスベンダーが、「ちょっとヴィゴ・モーテンセンをキャスティングできなかったんで、近いとこ連れて…
映画化を切っ掛けにした傑作選なので既読が多かったのが残念だけど、改めて読み返してもやっぱり面白かった。以下、印象深かった作品のメモ。 「アジャストメント」:実際は被害者であって、大迷惑を被っている市井の市民である主人公が、結末、体制側に恐縮…
中堅の編集者ダビッドは社長直々に特命を受ける。曰く「トマス・マウドを探せ!」彼はこの出版社の屋台骨である『螺旋』の作者だったが、極度の秘密主義で社長にすらその正体を明かしておらず、しかも完結編を送ってこないまま音信不通になってしまったのだ…
今作は007製作者への目配せだ、という記事を目にして、それって穿ちすぎな感想なんじゃないの?と思ってたんだけど、すみません本当にそうでした。いうなれば変則エスピオナージュ。※ ・J・マカヴォイにM・ファスベンダーにケビン・ベーコンにニコラス…
パトレイバーの元ネタとしてよく知られた作品、ということで見てみましたが・・・まあ、安かったですね。血のりも安けりゃ、ヘリのミニチュアも安い。 ついでに三國連太郎のドーランも安かった・・・ こういうポリティカル・サスペンスだと敵役が魅力的じゃ…
久しぶりに観たくなって。シュールだけどやっぱり面白かった。 ・あえて乱暴にいうと、画づくり優先な作りがなんというか映研が撮りそうな映画ですよね。 ・組織の内紛だとか、メガネの問わず語りを思わせる樹木希林の長回し(←ここが実は一番格好良かったん…
『ダイ・ハード3』俺ならこう撮るね!という「江戸の敵を長崎で討つ」試みが、結果、討てなかった・・・感じ。 昔は名前で観客が呼べる監督だったのに、すっかり予告編にすら売り文句として登場しなくなってしまって。なんだかトニー・スコット(的職人監督…
この短篇集に関していえば、いわゆる長嶋有的手法が限界に来ているのかな、という印象でした。大雑把に言えば、普通だったら時間の経過に耐えられないような固有名詞を敢えて使用し、「あるあるネタ」で読者を共感させ、その搦め手から普遍的な感情に着地さ…
金沢・牛刀・マサカーですね。うーん、本当はもっと心理的にジワジワくる感じが好みなんだけど、存外、力押しの演出でした。 全編トリッキーな撮り方のオンパレードで、そういえば森田監督はもともとそういうケレンのある人だったということを思い出しました…
ナタリー・ポートマンは生真面目で頑張りすぎちゃう人、というパブリックイメージがあると思うのだけど、それが役柄に2重写しになる(彼女の身体を通してキャラクターを成立させることが演出戦略上織り込み済みである)という点で、先日観た『ヌードの夜』…
ディスカスさんの計らいで奇しくも新旧立て続けの鑑賞になりました。ヘビーすぎるだろ・・・と思ったけれど、それはさておき石井作品ではやはりこれが一番好きだと再確認(どころか邦画のオールタイムベスト10に入るくらい)。ところで映画の話を女の子と…
ここは辺境の植民星サン・パウロ。荒くれ者の探鉱師ラモンは酒の喧嘩で大使を殺してしまったことから、ほとぼりが冷めるまで密林の奥地に逃避することにした。ところがひょんなことから異星種族の巣を発見してしまう。捉えられたラモンは彼らの下から逃走し…
演技というのはつまるところ「考えるな感じろ」ということだと思うのですが(数多あるメソッドも結局そこに至る方法論じゃないかしらん)。佐藤寛子という人はグラビア時代から「生真面目な委員長キャラとのギャップ」がチャームポイントで、それはある種の…
「タバコは身体に悪いです」という、いってみたら当たり前のことでこんなに大騒ぎできるとは、アメリカは不思議な国ですね、というのが最大の面白ポイントだったような。2時間半を超える長尺をダレずに見せきる力量はさすが、なんだけど、2時間で収めてく…
ローカル局の天気予報士フィルは上昇志向の強い鼻つまみ者。ウッドチャックが春の訪れを占うというペンシルバニアの小さな町でのお祭りに今年もしぶしぶ出かけることになったが、それは永遠に続く「2月2日」の始まりだった・・・ 知られざる佳作としてよく…
姪に弟もしくは妹ができるお祝いに家族でお食事会をしてきました。姪はまだ1歳半なので、フレンチだけど個室お座敷の店。お店の方がサーブしてくれる都度、歩き周っていたのに彼女はフリーズ。「お姉さんにありがとうは?」と促されると、まだ四頭身なので…
エヴァンゲリオンのその後の作品に対する影響としては、マニアックなマーケットを対象としているものでは、その陰惨な(決断主義と表裏の関係にある)プロットを先鋭化していく方向に進み、逆に広く一般向けの作品においては「謎が謎を呼ぶ複雑な展開」「結…
名前を剥奪されて娼館で働かされる、王子様の出てこない『千と千尋』みたいな話だったですね。 最初に見たビジュアルイメージが『ブラッド:ザ・ラスト・ヴァンパイア』の小夜みたいだなと思ったら、寺田克也がイメージデザイン担当だったと聞いてさもありな…