2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

X-MEN:ダーク・フェニックス(サイモン・キンバーグ)

最近ディズニープラスで配信されている「観ていなかった作品」の落穂拾いをやっていてひとつ気づいたのですが、映画会社が「今年はこれでいく!」という気合で作った規模の作品を見るのは、多くても月1回くらいにしておかないとお腹いっぱいになるしもった…

アリータ: バトル・エンジェル(ロバート・ロドリゲス)

さすがキャメロンというべきか、SF的な結構もしっかりしてたし画的なケレンもあって想像していた以上によかった。続編見たいですね。 ところで保護者であるイドの心配は至極真っ当というか、あんなスポーツともいえない乱暴で残酷なゲームを楽しめる感覚はち…

フリー・ガイ(ショーン・レヴィ)

公開時の高評価を目にして見てみたいと思っていたのだけど、ちょっと期待しすぎましたかね。ショーン・レヴィらしい「ちょうどいい案配」の娯楽作でした。 『マトリックス レザレクションズ』の枠組みで語る『トゥルーマン・ショー』といった趣で、主人公の…

アントマン&ワスプ:クアントマニア(ペイトン・リード)

(批判多めになりそうなので、楽しく鑑賞された方は読まれない方がいいかもしれません)当初の作風から随分遠いところへきたと思うのだけど、まだ律儀にリード監督なんですね。それはさておき、電子紙芝居感が強かったのとマルチバースはもうお腹いっぱいだ…

マンダロリアンS1(ジョン・ファブロー、デイブ・フィローニ)

すごく評判がよかったので楽しみにしていたのですが、普通に面白いという感じでした。まあしかし、そもそもスターウォーズという物語自体、いたずらに複雑で奥行きのある展開を求めずに「普通に面白い」感じ路線でよかったのでは、という気持ちに改めてなり…

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(サム・ライミ)

世界の広がりを感じさせるところとか最後の敵に立ち向かう奇策とか(ここは誰もが指摘するところだと思うけどとてもライミらしい)、大作にふさわしい構えと工夫された脚本で素晴らしかった。 個人的にはいかにも児童といった他愛もないアピールをしてくる兄…

プレデター:ザ・プレイ(ダン・トラクテンバーグ)

18世紀にネイティブアメリカンとプレデターが出会っていたら?という設定以上でも以下でもなかったような。いきがった女性主人公が自らの存在証明のために戦う、というのは正直お腹いっぱいだし、むやみと関わらずに放っておけば部族を危険にさらすこともな…

AIR/エア(ベン・アフレック)

ベン・アフレックの監督作って全方位的にそつがないのだけど、コクがないというかいつも物足りなさを感じる。今回も同様でした。 ☆☆☆ ※いつも同じように感じるということは、監督作としての共通の要素がどこかしらあるということでもありますよね。

パチンコ(ミン・ジン・リー)

構えて読んでしまいましたが、在日コリアンの日本における状況をフラットにフェアに描いていたと思います。一方で、大映ドラマ的な枠組みで、東映のようなディテール※で語られた物語でもあって、想像していたより中間小説っぽいなと感じました。 ☆☆☆1/2 ※…

DUNE/デューン 砂の惑星(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

すごく面白かったですね。いたずらに見せ場だらけにすることなく、ちゃんとドラマとしての語り口があったのがよかった。映画だな、という感興がありました。(これでもし2が作られなかったら「俺たちの戦いはこれからだ!」ヴィルヌーヴ先生の次回作にご期…

スター・トレック イントゥ・ダークネス(J・J・エイブラムス)

公開時評判がよかったのは記憶にあったけれど食指が動かず…。最近になってベネディクト・カンバーバッチの良さが分かってきたので見てみたのですが、戦略と選択の物語でとても面白かったです。無双の活躍を見せるカーンが最高に格好よかったですね。 ☆☆☆☆ で…

NOPE/ノープ(ジョーダン・ピール)

ジョーダン・ピールって堂々たる映画監督だな、と思うと同時にストーリーテラーではないなとも感じた。ちょっとハイコンテクストすぎる(そこに重きを置きすぎる)のではないか。一方、これこそ「映画」だなと思わされたのは、ゴーディのくだりでの「垂直に…

モーリタニアン 黒塗りの記録(ケヴィン・マクドナルド)

アメリカという国は思い込んだらちょっと唖然とするくらいひどいことをするけど、一方でそれを正そうとする力もまた働く、という両極端な国だなと常々思っているのですが、まさにそれを例示するような映画でしたね。 すごく久しぶりに見た気がするジョディ・…

謎解きはビリヤニとともに(アジェイ・チョウドゥリー)

(ネタバレ) 散々もってまわったあげく、結末があれでは…何も悪いことをしてない人でいえば筆頭であるターニアに冤罪の可能性が出てくるなら一番避けないといけない解決法では?という点で倫理的にアウトだと思います。 これは完全に余談ですが、最近見たば…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(ジェームズ・ガン)

(ネタバレ)世評は大絶賛という印象ですが、若干気になった点について。 カウンター・アースにおいて主人公チームが手掛かりを得ようと接触する住民はヒスパニックの意匠が与えられていたと思うのだけど、つましく暮らしている家族を揶揄するようなニュアン…

SSSS.DYNAZENON(雨宮哲)

「僕(私)はここにいていいんだ!」紆余曲折あったけど、よくここまでたどり着いたね。おめでとう!という作品は、視聴者の背中を押してくれるテーマとしていつの時代も求められているということなんでしょう。(エヴァの画期性というのはそういうジャンル…

SSSS.GRIDMAN(雨宮哲)

(ネタバレ:それと面白く見た方は読まない方がよいかもです。)放映当時話題になっていたのは知っていたけど見てなくて、今回映画版ができて改めて話題になっているので、いい機会だからと初めて見ました。 夢中になって最後まで見たので、まあ面白かったの…