DUNE/デューン 砂の惑星(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

 すごく面白かったですね。いたずらに見せ場だらけにすることなく、ちゃんとドラマとしての語り口があったのがよかった。映画だな、という感興がありました。(これでもし2が作られなかったら「俺たちの戦いはこれからだ!」ヴィルヌーヴ先生の次回作にご期待ください!まじかーってなったところでしたね。)

 リンチ版も面白いところはあったけど、見せ場のつまみ食いとグロテスクなクリーチャーに終始していたのでやはり異形の映画というのは否定できない。今作は砂漠の苛烈さ、美しさをちゃんとロケで描いていたのが素晴らしかった。「シールド」という装置に対応した戦闘技術みたいなディテールにも抜かりがなくて、丁寧に作られた作品だなという気持ちになりました。

☆☆☆☆