2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒューマン・キャッチャー(ビクター・サルヴァ)

ヒットしたB級ホラーを同じ監督が手がけ、なおかつ違うタイプの作品として仕上げてきた。こういうのはありそうで、なかなかない展開なので嬉しい。 前作は前半サイコスリラー風、後半(ジェイソン、フレディ等の系譜に連なる)ホラーヒーローものという変わ…

キューティー・ハニー(庵野秀明)

きらいではないが・・・「大学の映画研究部にすごい先輩がいたと聞いて、上映会でその幻の作品をみたらこんな感じだった」という感じの作品。そもそもの出発点がそういう人だから当然といえば当然なのだが、なんでまた自主映画チックな画づくりなんだろうか?…

ジョゼと虎と魚たち(犬童一心)

早くも今年の邦画No.1は決定(今更ですが・・・)。いろいろなサイトで的確な批評・感想があげられているので、これ以上言及するのはあまりに蛇足かと思う。一番共感したものを。DAY FOR NIGHTさん。などといいつつ一応コメントも。見ている間…

ルーニー・テューンズ バック・イン・アクション(ジョー・ダンテ)

どうにも切れがない。こういうおふざけ映画は得意のはずなのに、「ビバリーヒルズ・コップ3」の時のジョン・ランディスみたいにギャグの勘所を外したぬるい映画になってしまった。ルーニー・テューンズの面々が実写の役者と一つの画面で共演する、という簡…

ドリーム・キャッチャー(ローレンス・カスダン)

公開時は酷評されがちだったようだけど、意外と面白かった。キングによる原作小説は未読だけど、単体としてみたら娯楽作品としては十分水準を越えているというか、個人的には満足した。例えば、キングの映画化作品の定石に則って、「シャイニング」ばりに主…

最後のユニコーン(ピーター・S・ビーグル )

読む前は、伝統的なハイファンタジーなのだとばかり思っていたのですが。高尚で哲学的なことを語ったかと思うそばから、ものすごく俗っぽい人物描写があったり。泣かせにかかると見せかけて、シニカルなジョークを飛ばしたり。現代散文詩のような抽象的な描…

美術館の隣の動物園(イ・ジョンヒャン)

最近観る映画が「当たり」ばかりで嬉しい。結婚式のビデオカメラマンをしながらシナリオライターを目指しているチュニのアパートに、チョルスという男が転がり込んできた。兵役休暇中に婚約者を訪ねてきたというのだが、彼女は前の住人で既に転居した後だっ…

スピカ・原発占拠(高嶋哲夫)

たくさん読みこんでいる訳ではないので断言はできないけれど、最近の日本の冒険小説、もっと絞り込んで言うと「ハリウッドアクション映画」的な文法で書かれた小説は、どうも浅い。今度映画化されて話題になっている「亡国のイージス」やちょっと前なら「ホ…

カンフーハッスル(チャウ・シンチー)

ドーパミン全開!!!のアクション。周星馳がまさに満を持して放った会心の1作である。前作少林サッカーは、(Mr.Booのような)オールドスクールの香港コメディスタイルで、ただでさえ満腹なところに満漢全席を詰め込むような足し算の過剰さが売りだ…