邦画のアクションとしてはトップといっていいと思いました。今回はジョン・ウィックというより往年の香港無茶アクションの再現といった風情でしたが、日本の撮影条件でよく頑張ったなと思います。
エモーションの醸成も上手で、前回同様手堅かった(ただ最後の森のシーンのヒナコのフラッシュバックは些か念押しすぎのきらいはあったかな)。前回との比較でいえば寒いギャグも控えめになっていたのがよかった。これは邦画の悪癖と断言していいと思うけど、「これから面白いこと言います」というフリで変なテンションで入るのはやめてほしいですね。特に佐藤二朗はこれだけ言われているのだから自身でもわかっているのだろうけれど、監督のオーダーだから応えるしかないのかな…ただ、韓国映画なんかであまりそういうのが気にならないのは、自然だからじゃなくて(大体過剰そのものだし)「外国映画」というフィルターを通しているから一種のファンタジーとして受け取っているからこそであって、もしかしたら本国の人はもうちょっとなんとかならないかな…と思っているのかもしれないですね。
☆☆☆1/2