A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー(デヴィッド・ロウリー)

 (好きだった方は読まれないでください)個人的にはA24の良くないところが出た作品だなと思いました。気取ってるな!というか、ファインアート・フォトグラフィーを映像の連なりとして撮ったら映画になる、と思うなよ!というか。(逆にそう割り切ってくださいというならハッとするような画はあったけど。逆説的に、アートの剽窃でできていたターセム作品は映画ではあったと思います。)

 感想としてはそれが全てなのだけど、「なんでもないシーンがなぜか豊かで面白い」というのは例えばジャームッシュみたいに腕がある人だから成立しているのであって、抽象的で難解風な場面を置いておけば何となく観客がいいように解釈してくれるだろうというのは怠慢じゃないかなと思います。

☆☆