2006-01-01から1年間の記事一覧
今回のワールドカップ、一番の見所は岡田監督のコメントだった。 「前向きな気持ちで、全力で当たれば道は開ける」みたいな、つまるところ精神論しか語っていないコメンテーターが多い中、(対オーストラリア戦でも)「正直なところ簡単にはいかないと思いま…
古き良きアメリカの父親像を体現するラッセル・クロウ(オーストラリア人だけど)、いい人ぶりっこぶりがますます板に付いたレニー・ゼルウィガー(本当にいい人かもしれないけれど)、という主役二人の磐石ぶりはいつもどおりなので「安定してるなぁ」とい…
正しくSF。このSFとは「すこし・不思議」の意。 因果関係からいうと、ここに収められているような「黄金時代のSF」へのオマージュから藤子・F・不二雄の諸作品が書かれたのだろうけれど、小説/マンガという媒体の違いを超えて、不思議と読後感までも…
「人間喜劇」みたいなものすごく大きな意味ではコメディなのかもしれないけれど(というか強いてカテゴライズするのがそもそも間違ってるかもしれないけど)、娯楽作品としては生々しすぎて楽しめなかったよ・・・ 映画史に名を残す作品で、それ故ストーリー…
ツイ・ハークの黒澤ゴッコここに極まれり。フィルモグラフィでいえば『ブレード』の雰囲気に一番近い。けれども原作の端折り方の方針が意味不明のため、展開が支離滅裂。だんだんダリオ・アルジェントの域に近づいてきた。でも嫌いになれないなぁ・・・ 主演…
世評はさほどでもない『NYPD15分署』がお気に入りの自分としては期待大だったのだけど、ジャスト水準作でしたなあ。 『スティング』を代表として、コン・ゲームものというのはそれこそ何十本となく製作されてきたけれど、大概パターンは出尽くしたと思…
この作家のスタイルからは、「もし○○だったら」という前提を徹底的にシミュレートする思考実験的な印象を受ける(すべてのフィクションは大なり小なり思考実験的なものだとは思うけれど)。そういえば『奇術師』の主人公二人が自らの生い立ちを語るパートに…
なんかオフ・オフ・ブロードウェイでやってる学生演劇二人芝居みたいな感じだった。(もちろん行ったことないので100%雰囲気で語ってますが。)出演も兼ねている脚本家チームに悪い意味で引っ張られてしまったようで。次回作はがんばってほしい。『カン…
『奥様は魔女』をリメイクしようとしているところに、本物の魔女が迷い込んで・・・というメタなつくり。最近ではリメイクするのも大変やね、ということが一番印象に残ってしまって。それでよかったのかなぁ・・・ 結局、見所は出演者。パパ役はマイケル・ケ…
魔法使い版『渡鬼』。前に読んだ『ダークホルムの闇の君』がまさしくそんな感じで(家庭内の諍いがメインだし)、けれども正統派ファンタジーに対する皮肉を込めて、あえてそういうスタンスを取っているような雰囲気もありました。さてこの作品は・・・ シリ…
処女作には(映画含む)作家のすべての要素が含まれている、とはよくいわれるところですが、まさしくそんな感じ。暴力的、けれどもなぜか牧歌的、しかも哲学的といういつもの世界。そして唯一無二の世界。 ものすごくうろ覚えの知識で書くと、柳下毅一郎氏が…
新しいメグミルクのCMのBGMというか替え歌、ものすごく懐かしいという感覚だけは強烈なのに、いったい元ネタがなんだったか思い出せずに歯がゆい思いをしてたら急に思い出した!『悟空の大冒険』だった。しかもエンディングの方。(なんとなく『アンデ…
前半緻密なサスペンスと見せかけて、結末へ至るクライマックスではアクション頼りの大味な展開になっていく、というのが何ともリュック・ベッソンプロデュース映画みたいなんだけど、『クリムゾン・リバー』の原作者なので当然なのであった。 ただ生々しいデ…
いやー面白かった。せっかくなら映画館で見たかったなあ、と例によって後悔したのだが、実際のところなんで映画館に足を運ばなかったのか思い返してみると・・・ 現実にどの程度存在していたのか分からないけれど「脱サラ」で「ヒゲ」の「白いギターで1曲歌…
公開時は中学1年生。「少女の性への憧れと恐れを幻想的かつエロティックに描いたホラー・ファンタジー」というような謳い文句に、「エロティックにって書いてあるばってんが・・・どんなんやろか?」と妄想をたくましくしていたことを憶えております。今回…
最近のアメコミ映画化が(製作陣の想定する)ソフィスティケートの過程で切り捨ててきた「今風じゃないなあ」という要素をむしろフィーチャーするという逆転の発想の映画。結果、心和む正統派娯楽映画に。俺、こういうの嫌いじゃないゼ! ジェシカ・アルバ扮…
『スパイキッズ』の冒頭を水増ししたような映画だった・・・けれど、聞いてたほどひどくはなかった。身内(夫婦の方じゃなくて、広い意味での政府組織)で殺しあうという展開はウィリアム・ゴールドマンの『ブラザーズ』風。もうちょっとストイックな話なら…
カップ・ヌードルプレゼンツ大友克弘CM。過去の栄光の貯金で食べてるみたいで見ててシンドイ(昔カメラか何かのCMで似た企画があっただけに)。と思ったら、意外と世間では肯定的に受け止められてるの?・・・そうですか
映画そのものの評はこちらの「DAY FOR NIGHT」さんの文章が、的確にして僕のよく知らなかった韓国現代史までフォローした内容だったのでぜひ読んでいただきたいのですが、ちょこっと映画のつくりについての感想。 主人公が大統領随行でアメリカへ…
今、巷で話題の「You Tube」でPerfumeの楽曲を視聴。広島中心に活動していた頃から好事家の間で話題になっていたのは知っていたけど、納得のクオリティだった。例えばPOLYSICSが80年代テクノポップの(機材の限界故の)音のチープさ加減を愛でるようなス…
3作すべてに脚本として関わってきたゴイヤーが満を持して監督登板。さて出来は・・・ 散々な言われようをしていたけれど、これはこれでありじゃないでしょうか。『マトリックス』を先取りしたアクションが斬新だった1作目、独特の美意識にうっとりさせられ…
俺は『キス・オブ・ザ・ドラゴン』の方が面白かったっス。物語上の瑕疵なんかは気にならなかったんだけど、地下格闘技大会の描写が何だか安いところとか、ディテールが微妙・・・。欧米における映画でも、「ジェット・リーのポテンシャルを引き出してる!」…
仮面ライダーカブトのスットンキョウな演出について。なまじ仮面ライダーシリーズの中に位置づけて考えるから飲み込み難いのであって、むしろ「ペットントン」のように「不思議コメディシリーズ」の系譜にあると考えると腑に落ちる。石ノ森章太郎原作だし、…
前作にしてからが賛否両論。僕は楽しめた方だったのですが、同じく前作肯定派だった友人が「うーん12のほうは・・・どうだろう」みたいな評価だったので公開時には映画館に足を運びませんでした。それで先日レンタル屋に行ったところ、他に目ぼしい作品が…
初めてA級なジャッキー映画を観た、という気がした。 とか書いたりすると、ジャッキー原理主義者からは「おいちょっとまて、ジャッキーは昔からA級だったろうが!」とお叱りを受けそうなので、言い方を変えると「垢抜けた」という感じ?アクションの構成は…
公開された時は、「寓意の要素があからさま過ぎて萎える」といった批判があったようだけど、単純にホラーアクションとして観る分には気にならなかった(まあ終末的世界で貨幣経済が生きてるというのは苦しいけれど・・・)。古きよき時代の王道ジャンル映画…
新入社員のスーツ姿が初々しい季節ですね。気がつけば僕も中堅社員の入り口に。ということを自覚させられたのも、何人かの同僚と「社会人とは何ぞや?」のフリートーク形式の講話を新入社員にすることになりまして。 ライフカードのCMみたいな新入社員には…
過去のある時点に遡り、「決定的なある瞬間」をやり直せたら現在の境遇は改善するのか?、というタイプの話。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はこのジャンルを代表する作品だけど、最近の作品では『Re:プレイ』、もっと昔のものなら『リバース』(隠…
昼も夜もなく、土曜も日曜も働き通しだった自分へのプレゼントとして購入。 今までのメーカー遍歴は、ブラウン→ナショナル→日立だったのだけど、のどを剃る時に肌が巻き込まれて傷が絶えなかった(ロータリーは最悪・・・)。おかげで喉に切り傷の「しみ」が…
リアルタイム更新。ひどいわー、かわいそう過ぎる。えてしてありがちな話ではあるかもしれないけれど・・・。そしてそのしわ寄せはヒラのチャングムにくる訳なんだよね。やればできないことはありません。がんばれ!