3作すべてに脚本として関わってきたゴイヤーが満を持して監督登板。さて出来は・・・
散々な言われようをしていたけれど、これはこれでありじゃないでしょうか。『マトリックス』を先取りしたアクションが斬新だった1作目、独特の美意識にうっとりさせられた2作目、というスケールアップの流れからB級テイストに回帰した感じ。仲間を引き連れて、しかも格好まで赤をアクセントにした「戦隊もの」風に。大体、大ボスであるところの始祖「ドラキュラ」様が気品などどこへやら、赤子を人質に取るようなショッカーライクなキャラで。凄腕で聞えたシリア支部の大幹部が来日という「仮面ライダー」の一エピソードみたいな話だった。これで完結っていうのも考えてみたら切ないね・・・
ところで毎回ヴァンパイア一族の「始祖」の定義がころころ変わっているのがやっぱり引っかかる。せっかく同じ脚本家(しかも完結篇では監督)なんだから整合を図ればよかったのに。ともあれお疲れ様でした。
☆☆☆1/2