ドミノ 復讐の咆哮(ブライアン・デ・パルマ)

 監督のヒッチコック好きはよく知られたところですが、エッセンスとして参照するにとどまらず完全にヒッチコック的枠組みで通した作品という印象でした。端的に言えば、ふとしたことから大きな陰謀に巻き込まれて、最後は映画映えする舞台でクライマックスを迎える、といった感じでしょうか。

 しかしながら、どの登場人物も微妙に共感できない造形となっていて、わざとやっているなら何のため?となりました。そのせいでカタルシスもない感じで、残念でした。

☆☆☆