エルヴィス(バズ・ラーマン)

 オースティン・バトラーはフェイド・ラウサが最高だったけど、今作のエルヴィスは本当にすごかったですね。なんか「引き受けてるな」という印象を受けました。しかもがっしり受け止めていたのが素晴らしかった。観た方が絶賛していたのもなるほど納得でした。

 しかし作品として感心したのはその点くらいで、あとは押さえておくべき要素を押さえてみました、ということに終始していた感じでした。映像はきらびやかでよかったけれど、監督作としては通常営業だったでしょうか。カリカチュアされた悪魔そのものの特殊メイクでトム・ハンクスが熱演していたパーカーも、メフィストフェレス的な狡猾さと魅力には乏しかったような。とはいえ、もともとアーティストの伝記映画に対してはあまりグッとくることがない僕の傾向もあるかもしれません。

☆☆☆1/2