面白かったし、安っぽいところもなかったのだけど、見れば見るほど、オリジナルの物語の結構の素晴らしさが際立つというか、あの映画はやっぱりよくできていたのだなと思いました。
今作の良かったところとしては、オリジナルはタイトルに反してマニーが許されちゃってるな、という印象だったのに対し、十兵衛は本当にアンフォーギブン感があってよかったな、というのと、わざとスマートじゃない殺陣のクライマックスにおいて、「殺しの場数が違いかつ覚悟が決まっている人」と一般人との勝負という感じがよく出ていて素晴らしかったことですね。
完全に余談ですが、『許されざる者』は、ジーン・ハックマンの「西部の悪者」ぶりが似ているので、物語の要素がどうしても『クイック&デッド』と混同してしまうなあ。
☆☆☆1/2