ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(アーロン・ホーバス、マイケル・イェレニック)

 ブルックリンにクッパ城を引きずり込んでしまうのは、「故郷へ錦を飾る」ためとはいえ、やっぱりヒーロー映画におけるマッチポンプ問題として気になりました。それはさておき、マリオのゲームの世界観がキャラクターの造形といい象徴的なオブジェクトのなじみ方といい、すごく高い水準でアニメ化されていたと思います。子ども向け映画としてよくできていたし、面白かったですね。

 あと、CGアニメの基礎体力の向上がすごいというか、炎とか水の表現がすごくナチュラルで、しかし矛盾なくアニメ的世界で成立していたのに驚きました。

 それと映画の中で使われていて改めて思ったけど、ファミコン草創期のゲームなのに、あの音楽の強度たるや、いわゆるゲームデザインだけでなく全体の完成度が奇跡に近いゲームですよね。

☆☆☆1/2