きっと、うまくいく(ラージクマール・ヒラーニ)

 ランチョーの破天荒さにちょっと「無責任シリーズ」を思い出したのだけど、適当なことをいっているようですごく真摯というところに(そしてまた、なぜ彼はそう振舞うのかの理由に)心打たれました。

 一見勢い重視の作品と見せかけて(それでも構わなかったけれど)、伏線とその回収の丁寧さが実に巧みで、素晴らしかったですね。大学時代の気楽さ、大変さ、そして(当時は気づかなかったけれど、あの時期だからこその)友情のかけがえのなさを思い出して、泣けました。

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