ツインズ・エフェクト(ダンテ・ラム)

香港の辻・加護ことツインズ主演のアイドルアクション映画。ツインズという人たちを見るのは初めてだったんだけど、トップアイドルなのに垢抜けない感じがするのは確かにハロプロ系。でも直接的によく似てるのは高島彩かと。

アイドル映画なのにちゃんとアクション映画としてよくできているのはさすが香港といったところか。でも脚本がグタグタ、というところもやはり香港映画。
ツインズの役どころというのは、名うてのヴァンパイア・ハンター(イーキン・チェン)の妹ヘレン(高島似のほう:シャーリーン・チョイ)と、ハンターの新しいパートナーとしてやってきて恋に落ちる(というより押しかけ女房?)女の子ジプシー(ジリアン・チョン)。まあお約束どおり、最初は反目していた主人公2人がなんだかんだあった末、協力して悪のボスを倒す、というストーリーなんだけど、そのなんだかんだの展開のなかでお兄ちゃんが大変なことになってしまうのは、ギャグパートだったはずのジプシーのミスが原因で・・・真剣に観てるとウム?となるのも香港映画の伝統であろうか。
アクション指導で日本の谷垣健治が参加していて、「映画秘宝」で現場の混乱ぶりが連載されていたが、完成品をみるとちゃんとストーリーとして繋がっているのがすごい。程度の差こそあれ、素材として撮りためたシーンをパズルのように組み合わせて物語にするのはウォン・カーウァイの専売特許でなく香港映画はだいたいそんなもんなんだね(偏見)。