王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン(ツイ・ハーク)

 本家三部作完結。プロダクションデザインは1作目の洗練には及ばないものの、銃みたいなボウガンや飛ばせる盾などギミックに工夫があるし、相変わらず殺陣の組み立てが無茶で楽しい。

 ところで医官のシャトーとのコンビも快調なだけに、ここからあの「人体発火怪奇事件」の悲劇につながっていくのかと考えると胸が痛みます…(ちゃんとエピローグで言及するのがまた…)まあシリーズ通して無茶な話ではあるのだけど、解決の糸口とかロジックがしっかりしてるのがいいんですよね。そしてちゃんと三部作として構成されているし。と、見てみると、同じ人が脚本担当だったからなんですね。納得。

 香港ニューウェーブとしてツイ・ハークが登場した時に喝采した皆さん(含む私)だったら間違いのないシリーズだったのではないでしょうか。とても面白かったです。

☆☆☆☆

※ところで主人公のマーク・チャオ、物腰が穏やかなのに何だか魅力的な感じ誰かに似てるな、と前作から思っていたのだけど長谷川博己でした。