DVDを持っているにも関わらず、普段わざわざ見ないのに、TVで放映されるとついつい見てしまう不思議さよ・・・
さてこの映画、公開当時には「ありえない美しさで、もはや笑ってしまうほどの美術」とかワンチャイの名勝負再びの「ジェット・リーVSドニー・イェン」みたいなところに話題が集中していたと記憶しております。
でも個人的なツボは、高校時代に漢文を習っていた時に、出てくる比喩や表現がやけに大げさなのを「まあこれが漢文の味ってことなんだねえ」と漠然と感じていたことを見事にビジュアル化していたことに尽きます。(帝嘆じて曰く「我、思いを知る知己を得たり。もはやここに死ぬとも可なり」みたいな雰囲気。)だから「LOVERS」に感じた物足りなさは「古典ごころ」が失われていたことが原因だったのだな、ということに思い至りました。
☆☆☆1/2