ベイビー・ブローカー(是枝裕和)

 ソン・ガンホカン・ドンウォンもさすがの上手さでした。それはさておき、この2人だとどうしたって『義兄弟』を思い出さずにいられないのだけど、是枝監督は実際そこから起用したとのこと。普通すぎて逆にびっくりしました。あと、イ・ジウンが松岡茉優に見えました。監督の好みの傾向ってありますよね。この上さらにペ・ドゥナがキャスティングされているから、ちょっとトゥーマッチな感じすらありましたね。

 ヘジンが総じて可愛らしいけど、洗車場でいたずらしたあとにドンスがはたく強さが予想外にきつかったからドキッとしました。(余談)

 ところどころ涙せずにいられないシーンも多くてよかったのだけど、一方で、物語上それでいいのかな?(良心的な夫婦の顛末とか)と思われる部分もあって。韓国映画ということで勝手が違うという部分も大きかったのかなと感じました。

☆☆☆1/2