モンタナの目撃者(テイラー・シェリダン)

 何から何まで説明しない簡潔な語り口が素晴らしい。加えて、殺し屋兄弟(設定上は兄弟だったんだそうです)の造形がよかったですよね。細かいところだと、殺し屋のハンドラーがジャックの報告を受ける時、大丈夫なふりを装っている足の負傷を「どうかしたのか」とすかさず見抜くところ、プロフェッショナルを感じていい描写だなと思いました。

 山火事描写は『オンリー・ザ・ブレイブ』を見ていなかったら凄い!となったと思うけど、同じような感じにならざるを得ないところが些か残念でした。しかしながら、鹿撃ち銃対アサルトライフルとか、斧対ハンドガンの大木1本だけで隔てられた殺陣、みたいな工夫が嬉しくなりました。アクション映画の佳作だと思います。

☆☆☆☆