マリアンヌ(ロバート・ゼメキス)

 公開時の印象はあまりなかったのですが観て良かったです。

 ハリウッドの過去の堂々たる名作(それこそ『カサブランカ』みたいな)的な構えで撮りたいのかな?という部分と現代的なテンポの語りが必ずしもスムーズに融和してなくて、結果としてはぼんやりした仕上がりかな…と思いながら観ていた部分もあったのだけど、最後は自分でも驚くほど琴線に触れるところがあって、脚本は誰かと思えばスティーヴン・ナイトだったんですね!「孤独な魂の響きあい」といういつもの要素は健在だった気がします。

☆☆☆1/2

※ところで原題は『ALLIED』で、連合国側の、という意味があるのだけど、一方で同類、類似という意味もあって、見終わった後だと「ああ…」とその含意に感じ入る部分があるので、やっぱり原題が良かったかな。でも邦題に置き換えにくいタイトルですね。