ミスター・ノーボディ(トニーノ・ヴァレリ)

 マカロニというと、個人的にはむしろこういったケレン味を想起するのですが。(子供心にはこういった作品の方が単純に面白かった、ということかもしれません。)とにかく全編ハッタリで押し切ったような痛快娯楽作。しかし全体としては、去り行く西部劇ブームに対して追悼の意を表するというのがテーマでもあって。
 ところでイタリア映画つながりでいうとジュゼッペ・トルナトーレ監督作にも感じるように、「言わぬが花」ということを結末でダメ押ししちゃうところがちょっともったいない・・・ってそういえば中学生の頃観た時も同じように感じたんだよなあ。
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