端正な画、幼児用のおもしろ帽子などのディテール、そして最後に訪れる「ささやかだけど決定的な瞬間」をすくい上げる繊細微妙な演出、と褒めポイント満載でした。以下、個人的に印象深かった場面を。
・そうとは知らず、週末の秘密旅行中のルーシーの子守を買って出たジーンが、おそらくルーシーとのやりとりから状況を察してそそくさと立ち去るシーン。ここからもっと酷い方向に話が転がってもおかしくないところを、そうはしなかった抑制のきいた展開。
・ロニーが初デートで、ちょっと精神面に問題を抱える女性ではあったけれど、いい感じになりつつあったのに・・・という場面でのやりきれなさ。あそこは本当につらかった・・・
☆☆☆☆
・俺は淡々としたナレーションが物語を進行していく映画が好きなんだな、と改めて。
・『ビューティフル・ガールズ』以来、久しぶりにノア・エメリッヒがいいなと思いました。