2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ミステリウム(エリック・マコーマック)

とある小さな炭鉱町で住人全員が奇病に罹り全滅寸前という事件が起こる。ジャーナリストとして実績を上げたい血気盛んな「私」は、行政官ブレアに請じられるままにその町を訪れる。どうやら事件の核には「植民地から来た男」が関わっているらしいのだが・・・…

アンブレラ・アカデミー ~組曲「黙示録」~

(ジェラルド・ウェイ:作, ガブリエル・バー:画) 世界中で妊娠していない女性から子どもが生まれるという異常事態が発生。天才発明家(にして実は宇宙人)ハーグリーヴズは、7人の子どもたちを引き取り「世界を救う」ため“アンブレラ・アカデミー”を設立…

レポゼッション・メン(ミゲル・サポチニク)

一見煌びやかな大都会の下層にはスラムが広がり、代替器官が一般化、アンダーグラウンドの技術者はアジア人、ときたらこの映画は『ブレードランナー』直系のディストピアものですね。(実際の画は『トゥモローワールド』のリアリティでブラッシュアップされ…

センチュリオン(ニール・マーシャル)

何と言うか、関係者皆にとってちょっと残念な結果になってしまった感じでした。 ・『Xメン:ファースト・ジェネレーション』で今をときめくミヒャエル・ファスベンダーが、「ちょっとヴィゴ・モーテンセンをキャスティングできなかったんで、近いとこ連れて…

アジャストメント(フィリップ・K・ディック)

映画化を切っ掛けにした傑作選なので既読が多かったのが残念だけど、改めて読み返してもやっぱり面白かった。以下、印象深かった作品のメモ。 「アジャストメント」:実際は被害者であって、大迷惑を被っている市井の市民である主人公が、結末、体制側に恐縮…

螺旋(サンティアーゴ・パハーレス)

中堅の編集者ダビッドは社長直々に特命を受ける。曰く「トマス・マウドを探せ!」彼はこの出版社の屋台骨である『螺旋』の作者だったが、極度の秘密主義で社長にすらその正体を明かしておらず、しかも完結編を送ってこないまま音信不通になってしまったのだ…

X-MEN:ファースト・ジェネレーション(マシュー・ヴォーン)

今作は007製作者への目配せだ、という記事を目にして、それって穿ちすぎな感想なんじゃないの?と思ってたんだけど、すみません本当にそうでした。いうなれば変則エスピオナージュ。※ ・J・マカヴォイにM・ファスベンダーにケビン・ベーコンにニコラス…

皇帝のいない八月(山本薩夫)

パトレイバーの元ネタとしてよく知られた作品、ということで見てみましたが・・・まあ、安かったですね。血のりも安けりゃ、ヘリのミニチュアも安い。 ついでに三國連太郎のドーランも安かった・・・ こういうポリティカル・サスペンスだと敵役が魅力的じゃ…