鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(古賀豪)

 制作陣のテーマへの向き合い方の真摯さを疑うものではないのですが、「今まさにこのタイミングで言わなければいけないことを言う」ことにあまりにも依拠している感じがして。

 上記はもちろん大事なことであるし、志は買いたいのですが、それさえ果たせばということに充足してしまい、肝心のドラマがないがしろになっている気がしたのです。具体的には、演出も舞台立ても現代の深夜アニメのマナーで行われるため、ヒロイン含む龍賀一族の芝居に昭和感(戦後のリアリティ)がなく、なんだか空々しい感じがして。監督の案配でなんとでもやりようがある要素であるためにもうひと踏ん張りできなかったのだろうかと残念でした。

☆☆☆

※例えば悪役が使役する外法陰陽師集団なんて厨二設定だなあ…などですね。