君たちはどう生きるか(宮﨑駿)

 なんていうか、「君たちはどう生きるか!」というより「こんな夢を見た」みたいな抽象的な作品でしたね。というか「俺はこう甘えるんだ!」っていうすごくエクストリームなプレイを見せられた感じだった。答えて曰く「自分は結構であります!」

 しかしいつ終わるのかなと宮﨑作品で思ったのは初めてじゃないかな。体調が悪かったこともあって辛かった。(しかし続けて観た「デッドレコニング」は観ているうちに元気になってきたからトムさん凄いね。連続鑑賞は断念しようかなと半ば思っていたくらいだったのに。)

 大叔父は「せっかくここまで世界を作り上げたのに…」的なことを言っていたけれど、オウムとペリカンが右往左往して人間の影がいるくらいであって、言うほど世界が詳細まで構築されていた訳でもないから、別によくないですか?っていいたくなったけど眞人は慎み深いですね。

 木村拓哉ハウルの時は意外と気にならなかったけど、今回は造形が俗物だからなのか、声がノイズだった。もう作らないかもしれませんが、本業声優じゃない人は2人までみたいな縛りを設けてほしい。

 ところで監督のブニブニした透明流体物オブセッションと英国カントリーハウス幻想についてあなたたちはどう説明するのか。

☆☆☆